「コロナ恐慌」後、アメリカを待つ4つのシナリオ
どうも。『毎日が祝日』いわいです。
本日はネットで見かけたこちらの記事から。
アメリカをメインに投資しているものにとって、参考になりそうな記事です。
予想はあまり参考にはしないのですが、「今後こういうパターンになるかもしれない」というものを頭には入れておきたいと思いました。
では早速いってみましょう。
「コロナショック」ではなく「コロナ恐慌」
まず今回の記事で印象的だったのは、「コロナ恐慌」という言葉を使っていたことです。
「恐慌」といえば、1929年の世界大恐慌を思い出す人が多いでしょう。
今から100年近く前に起こった歴史の教科書に出てくるそれです。
「100年に1度」と言われることが私たちの生きている時代に起きたということなのでしょうか。
だとすれば「歴史は繰り返す」とはまさにこのことです。
正直なところ、まさかこんなことが起こるとは思いもしませんでした。
もちろん事前に予想などできないことでしょう。
突如として発生したよく分からないウイルスがきっかけですから。
それにあらかじめ予想ができたことなのであれば、恐慌にならないよう事前に対策を打っているでしょう。
最初に発生したときから感染がここまで拡大したのは、すべての人にとって予想を越えた感染力だったということを表しているのではないかと思います。
結果として世界各国の経済に大きな打撃を与えることとなりました。
たった3週間でアメリカの「働く人の約10%」が失業した
改めて経済指標を見ると、ものすごいことが起こっています。
特に驚いたのが、アメリカにおける「新規失業保険申請者件数」である。普通は「毎週20万件から30万件」がいいところだ。
ところが3月15-21日の週は、いきなり331万件にぶっ飛んだ。さらに翌週3月22-28日には687万件、そして4月9日に発表された最新週の分は661万件。わずか3週間で計1680万件の失業が発生したことになる。
同国の総人口は約3億2000万人。うち約半数が働いていて、雇用者の母数が1億6000万人とすると、1680万人の失業者はざっくり10%に相当する。4月3日に公表された最新の雇用統計では、失業率は前月比0.9ポイント悪化の4.4%であったが、これは3月上旬の状況を反映していると考えられる。来月1日に公表される4月分では、失業率はいきなり10%越えが確実と見るべきだろう。
(引用元:https://toyokeizai.net/articles/-/343806)
アメリカの失業者はこれまで3.5%前後を推移していましたが、エコノミストの予測では15%を超えるのではないかとも言われ始めています。
こうなると、現在ダウやS&P500は一時の大暴落からは回復基調にありますが、次に失業率が発表されたとき再びそのショッキングな数字から株価が大きく下落するかもしれません。
あるいは、すでに失業率が悪くなるのは織り込み済みで、そこまで大きな株式市場に大きなインパクトを与えないのかもしれません。
この辺りの株価の動きは全く読めません。
そんな中で今回の記事では今後のアメリカ経済がどのような方向に進んでいくのか、4つのシナリオが予想されています。
今後予想されるアメリカ経済のシナリオとは?
今後のアメリカ経済のシナリオはどうなっていくのか?
1つずつ見ていくことにしましょう。
(1)V字型シナリオ
1つめは「V字型シナリオ」です。
トランプ大統領は、「6月1日には経済活動を再開する」と言っている。「そりゃあ無茶だ」、と思われるかもしれないが、武漢市の都市封鎖も4月8日に解除され、都合2カ月半で済んだことになる。だったらアメリカ国内の感染も、6月頃に下火になっていたとしても不思議はあるまい。
あるいは、ワクチンや特効薬が早期に開発されるかもしれない。そんなときに、恐怖から解放された人々の消費意欲が爆発することは想像に難くない。特に今回のように「慣れない我慢」をしてきたアメリカ人が、どんな風に喜びを爆発させることか。
失業保険の給付を受けていた人たちも、消費の回復とともに職場に復帰してくる。生産設備も順調に再稼働する。トランプ大統領は大差で再選され、株価もあっけなくNYダウ平均で3万ドル近辺に戻ってくる。
(引用元:https://toyokeizai.net/articles/-/343806?page=3)
これは希望的観測も含められているのかなと感じてしまいます。
6月に経済活動が再開できるのは、かなり楽観的に思います。
ワクチンや特効薬が早期に開発されることもないでしょう。
もちろん最も期待したいシナリオではありますが、現実的に考えると非常に難しいでしょう。
(2)U字型シナリオ
2つめは「U字型シナリオ」です。
コロナの感染拡大は何とか夏頃には収まるけれども、経済活動は急には戻らない。消費も当面はおっかなびっくり、という感じになる。特に問題なのは、国境を越える人の往来が極端に減ってしまったこと。貿易量も減少し、グローバル・サプライチェーンも各国が見直しを始める。ゆえに生産活動は急激には戻らず、対外投資も低調に推移するだろう。
となると、景気は年内いっぱいくらい底這い状態が続くのではないか。この間の株式市場は、「巣ごもり消費」や「ネット関連」、あるいは「コロナ特効薬」などのテーマを追い求めることになるが、最高値を更新することは当面望み薄となる。
しかし、世の中はそう捨てたものではない。人間、どんな辛いこと、怖いことでもいつかは慣れるし、どうかすると忘れてしまうものだ。かつてのリーマンショックがそうであったように、人々の意識はいずれコロナから離れる。あいにくそれまでには時間がかかるし、トランプさんの再選確率もかなり際どくなりそうだが。
(引用元:https://toyokeizai.net/articles/-/343806?page=3)
コロナの感染拡大はこの文章にあるように夏ごろには収まってほしいです。
ただ、感染拡大が収まったからといって経済活動が急には戻らないと思います。
景気の回復には時間がかかると考えているので、しばらくしてから回復するというU字型は現実的に有りうるシナリオではないかと思います。
(3)L字型シナリオ
3つめは「L字型シナリオ」です。
コロナの感染拡大は年内に収束するけれども、人々の生活スタイルはなかなか元に戻らない。個人は他人と会うことを避け、企業はなるべくリスクを取らず、政府の援助に頼ろうとする。そんな状態が長く続く結果、世界経済全体の生産性が低下してしまう。長期金利は各国でゼロ近辺に張り付き、「世界全体が日本化した」などと称されることになる。
GDP、雇用、株価など、あらゆる経済指標が低水準で落ち着いてしまう。これを「ニューノーマル」と呼ぶか、あるいは「ニューアブノーマル」と呼ぶべきか。
(引用元:https://toyokeizai.net/articles/-/343806?page=3)
景気がすぐに回復するU字型シナリオに対して、景気が回復するまでしばらく時間がかかるのがL字型シナリオです。
言い方としては「しばらくの間は回復しない」という表現のほうが正しいかもしれません。
このシナリオも十分考えられます。
「恐慌」と言われるほどのレベルになるのであれば、そう簡単に景気回復しないでしょう。
(4)W字型シナリオ
4つめは「W字型シナリオ」です。
夏頃まではV字型回復を思わせる展開となるが、油断したところでコロナウイルスの逆襲を受けてしまう。やはり、なまやさしい敵ではなかった。人間がこれまでの生活パターンを変えない限り、景気は二番底、三番底をうかがうこととなる。AC(アフター・コロナ)の世界は、BC(ビフォー・コロナ)のようにはいかないのだ。
何よりアメリカは国が広い。当初、感染が広がったのはニューヨークやカリフォルニアのように、民主党が強いブルーステーツであった。逆に共和党が強いレッドステーツは総じて人口密度が低く、今も外出禁止令を出していない州がいくつかある。
都会に住む民主党支持者は悲観的であり、トランプ大統領に不信感を持ち、メインストリームのメディアを信用している。そして「ソーシャル・ディスタンス」を守っている。逆に、地方に住む共和党支持者は楽観的で、トランプ大統領を信じてマスコミを信じない。コロナウイルスについても、まだどこかタカをくくっている。コロナに対してまで、まるで2種類のアメリカ人が共存しているようなものなのだ。
(引用元:https://toyokeizai.net/articles/-/343806?page=4)
最後は回復するものの再び悪くなるパターンです。
これも十分あり得ます。
新型コロナウイルスはそれだけ手ごわい強敵です。
やはりワクチンが回復され、治療法が確立されない限り本格的な経済回復は難しいのではないかとも思います。
アメリカへの投資はやめないという一択
以上が予想されるアメリカの今後の4つのシナリオでした。
この4つのうちアメリカがどのような未来になるか、誰にも選ぶことはできません。
あるいはさらに予想だにしない別のシナリオが待っているのかもしれません。
ただ、一つだけ言えることは、私はとにかく株を売らずに保有し続ける選択肢しか考えていないということです。
景気が永遠に下降線を辿り続けることはなく、いつになるかは分かりませんが、いつかは回復してきます。
景気の回復、株価の回復を信じているからこそ購入した株は保有し続けます。
また、追加投資は抑えながらもつみたてNISA・高配当米国ETFともに続けていきます。
まとめ
以上『「コロナ恐慌」後、アメリカを待つ4つのシナリオ』でした。
いかがでしたか?
今後のアメリカがどのようになっていくのか、まだまだ全く分かりません。
私たちにできることは、どんなシナリオになろうとも辛抱強く株を保有し続けることでしょう。