知っておくべき老後の資産形成に失敗する3大リスク

知っておくべき老後の資産形成に失敗する3大リスク

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

介護離職にスポットを当てたようなタイトルですが、最後のほうにちょこっと出てくるだけでした。

むしろ前段に大半を占めた老後の資産形成に関する内容の方が重要だと思い、紹介することにしました。

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今回の動画は『【衝撃の事実】多くの人々が老後資金を準備できない本当の理由』です。老後のお金に不安を抱えている人はたくさんいます。しかし、老後資金をちゃんと貯められる人は一部の人に限られます。多くの人はなぜ老後資金を準備できないのかを調べてみましたので、ぜひ参考にしてください。
また、『【本物の準富裕層が語る】「金融資産5000万円は勝ち組」は真っ赤なウソ』も公開していますので、併せてご覧ください。
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「老後資金2000万円問題」が再燃している

まず冒頭の一節が気になりました。

老後2000万円問題。コロナ騒動で一時休止をしていたようですが、今年夏以降、セミナーや取材・お客様よりの問い合わせが増えてきています。

コロナの実態が少しずつわかってきて不安が縮小したと同時に、本来の不安であった老後の資産形成について、考える方が増えたのでしょう。

2019年に大きな話題となった「老後資金2000万円問題」が再燃しているようです。

「コロナ騒動で一時休止」ってのは笑えますが、問い合わせが増えているというのは興味深いです。

人々の興味関心というのは、その時点で最も強いものに一点集中してしまうのでしょうか。

だとしたら、マルチタスクをこなせない人たちが多いということですから、収入を大きくし育てていく資産形成なんて無理でしょう(苦笑)。

とにかく多くの人の関心が再び老後資金に向かっているということであれば、老後のお金について改めて考えていくことにしましょう。

老後には多くのお金が必要となりますが、計算を誤ると危険な3つなリスクがあります。

この3つのリスクを順に見ていくことにしましょう。

老後資産形成の失敗1 長生きリスク

老後の資産形成を失敗しかねないリスク1つめは「長生きリスク」です。

そもそも老後に必要なお金は以下の式で表すことが可能です。

「1年間に必要なコスト」×「寿命」+「イレギュラーコスト」

この式で算出される「老後に必要なお金」をすべて用意しなければいけないわけではありません。

私たちは65歳から年金を受け取れます。

年金分を差し引いた金額が自分で用意しなければならない「老後資金」になります。

「イレギュラーコスト」とは例えば自宅のリフォームや家電の買い替え、人によっては旅行といった趣味・娯楽に関する支出が含まれるかもしれません。

毎月の生活費以外を「イレギュラーコスト」として計算しておいたほうがよいでしょう。

そして老後に必要なお金を計算する上で重要になってくるのは「寿命」です。

失敗する人は「寿命」を短く見ているのでしょう。

下の表は記事内で紹介されていた男女別の実際に人が亡くなる年齢ランキングです。

男性女性
1位88歳92歳
2位87歳93歳
3位89歳91歳
4位90歳94歳
5位85歳90歳
6位91歳95歳

令和3年度発表の平均寿命は、男性:81.64歳、女性:87.74歳です。

平均寿命と比較して高くなっており、特に男性の方が高くなっているように見えます。

先日も記事に書きましたが「平均」に慣れ過ぎていると大きな間違いを犯します。

私は100歳まで生きるプランで老後資金を計算していますが、あなたはどうでしょうか?

男性が81歳で計算していたら、とんでもない間違いを犯すことになります。

実際は少なくとも90歳までは計算しておかないといけないように見えます。

老後資産形成の失敗2 認知症リスク

老後の資産形成を失敗しかねないリスク2つめは「認知症リスク」です。

認知症ばかりはどうにもならないところがあります。

病気と同様で予防はできても、完全に防ぐことは不可能だからです。

気になるデータは年齢別の「認知症発症率」です。

<80歳~>男性:16.8% 女性:24.2%

<85歳~>男性:35.0% 女性:43.9%

<90歳~>男性:49.0%  女性:65.1%

<95歳~>男性:50.6% 女性:83.7%

ご覧いただくと分かりますが、女性の方が各世代高くなっています。

これ、女性のほうが長寿であることが影響しているような気がします。

男性は認知症発症前に亡くなっているのでは?

80歳にもなると5~6人に1人は認知症になる計算ですから、これはなかなか高い確率なのではないでしょうか。

記事を書きながら自分の親が心配になってきました(苦笑)。

老後資産形成の失敗3 公的年金の見積り不足

老後の資産形成を失敗しかねないリスク3つめは「公的年金の見積り不足」です。

記事の中にこんな一節がありました。

国民年金の加入義務期間は、20歳から60歳まで40年間。仮に全ての期間、保険料を支払っていたとすると「2万円×40年間=80万円」という計算になります。実際に受給できる金額は毎年微妙に変わって、令和3年度の場合だと国民年金(老齢基礎年金)の受給額は780,900円です。50歳を過ぎている自営業者の方で「えっ! これが1年間の金額ですか? 老後の年金って1年でそれだけしか受給できないのですか?」と慌てる方もいらっしゃいました。

50歳を過ぎている人が「年金ってこれだけしか受給できないのですか?」と驚いているようではアウトです。

お金のリテラシーが低さが伺えます。

ちゃんと準備をしていないから、実際に老後が見えてきたときに現実を知り大慌てすることになるのです。

もらえる年金は「ねんきんネット」で調べたり、試算できます。

自分の老後の年金がどれくらいの金額になるか気になるなら、「ねんきんネット」を利用するのはマストです。

裏を返せば「ねんきんネット」を使っているかどうかで本気で老後資金を考えている人かどうか判別できると言えます。

「ねんきんネット」は老後資金の計算には必須ですから、まだ利用していない人は必ず利用してください。

ただし年金に関するリスクはまだ隠されています。

それは年金制度の変更です。

年金額は見直され続け、徐々に減ってきています。

さらに将来も65歳から支給されるとは限りません。

不確定要素が多すぎて怖いのが年金なのです。

ちなみに個人的には年金制度が破綻することは無いと考えています。

理由は年金が破綻すれば、高齢者の老後の暮らしを支えるものがなくなるため、国家としての大問題であり暴動が起きてもおかしくないレベルの話になるからです。

何としても制度破綻だけはさせないよう支給額を減らしたり、支給開始を遅らせたり、制度の変更をおこないながら制度を維持させ続けると思われます。

まとめ

以上『知っておくべき老後の資産形成に失敗する3大リスク』でした。

いかがでしたか?

寿命、認知症、年金。

3つとも多くの人が本当に気になることだと思います。

そして予想が非常に難しい問題でもあります。

とにかくどのようなことが起ころうとも対応しうる資産を形成しておけるのがベストです。

少しでも早く老後も見据えた資産形成に着手すべきです。

以下関連記事です。

老後破産に陥る人は意外なところに浪費している傾向がありました。

老後は2000万円どころか3000万円必要になる試算です。

就職氷河期世代は将来生活保護を受ける必要のある人が大量発生するかもしれません。

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