【疑問】人口減と経済停滞の日本。年金制度は大丈夫か?

【疑問】人口減と経済停滞の日本。年金制度は大丈夫か?

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日は楽天マガジンで見かけた『週刊東洋経済』の記事から。

今号の特集は「経済超入門2022」。

ウクライナ危機、インフレ、半導体不足、カーボンニュートラルなど、いろいろなキーワードについて詳しく解説されております。

その中で年金に関しても書かれていたので取り上げてみました。

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今回の動画は『【衝撃の事実】多くの人々が老後資金を準備できない本当の理由』です。老後のお金に不安を抱えている人はたくさんいます。しかし、老後資金をちゃんと貯められる人は一部の人に限られます。多くの人はなぜ老後資金を準備できないのかを調べてみましたので、ぜひ参考にしてください。
また、『【本物の準富裕層が語る】「金融資産5000万円は勝ち組」は真っ赤なウソ』も公開していますので、併せてご覧ください。
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公的年金は「保険」である

まずは冒頭の一節から。

「自分が高齢者になる頃の日本には頼りになる年金制度はない」。

こんな不安を抱く若者は少なくない。少子化と経済停滞が続く日本の先行きに加え、世界で最悪の公的債務状況に対する懸念も絡み合っているようだ。

ただ肝心要の公的年金システムの趣旨やその本質を理解しないまま、過剰な不安を抱いている人も少なくない。

この一節のとおり、若者に限らず私のような40代くらいまで含めて不安を抱いている人は多いと思います。

その不安を少しずつ払拭していきましょう。

まずは年金制度の本質について。

公的年金は「厚生年金保険」などであるように、高齢になって働くことが困難になったときの所得を確保するための保険だ。高齢期に必要な所得総額はどれだけ長生きするかによって変わってくるが、自分がいつ死ぬかは誰も予測できない。そこで公的年金は、現役時代にみんなで保険料を拠出しておき、より長生きした人に多くの給付を行う「掛け捨て保険」として機能している。

「年金とは掛け捨て保険」です。

さらに言えば、子どもから親への仕送りという表現のほうが分かりやすいかもしれません。

以下の一節が説明しています。

公的年金は、現役世代の生産物(食料や医療サービスなど)の一定割合を高齢世代に再分配する仕組みとして機能している。公的年金が存在しなかった時代には、息子や娘は年老いた親に自分の生産物の一部を仕送りとして分配した。それと同じことが現在、公的年金の形で社会全体のシステムとして行われている。

社会全体での高齢世代への仕送りシステムが「年金」だと考えれば、年金制度自体が無くなることは考えにくいです。

よって年金制度自体が無くなる可能性というのは極めて低いと考えてもらってよいのではないでしょうか。

将来の給付水準は低下の可能性が高そう

一方で将来の給付金額が十分な金額かどうかという点においては不安を抱えている人が多いです。

かくいう私もその一人。

将来の若者たちの年金水準はどのようになりそうなのかを見ていきます。

注目は下図の茶色の折れ線グラフで示した「所得代替率」です。

年金の所得代替率の見通し

「所得代替率」とは、現役世代の手取り収入額(ボーナス含む)に対する年金の割合を示す指標です。

政府は給付の十分性の観点からモデル世帯において50%を下限に設定している。図のように現在の所得代替率は61.7%だが、将来的には中間的な経済シナリオのケース3でかろうじて50%を確保するものの、悲観的なシナリオのケーズ5や6では50%割れになる見通しだ。

所得代替率は基本的に保険料率と人口要因(拠出者数と受給者数の割合)で決まる。日本の公的年金の保険料率は18.3%(労使折半、厚生年金)で固定されており、少子化で人口要因が悪化すれば所得代替率の低下は免れない。

ここで気になるのは「少子化で人口要因が悪化すれば所得代替率の低下は免れない」という点です。

コロナ禍に入り婚姻数が大きく減少しています。

2019年に約61万5,000件だった婚姻数は2021年には51万4,000件まで減少しました。

実に約10万件のマイナスです。

2022年にどのような数字になるか分かりませんが、もし直近2年の数字がボーダーになるようであれば、20年後の出生数に大きな影響が出始めるのは容易に想像できます。

となれば将来の所得代替率低下の可能性が高まったように思えます。

しかし、実は所得代替率の低下だけで将来の年金が減るとも言い切れません。

一方で、将来の所得代替率の低下が直ちに年金額の減少につながるわけではないことにも留意しておきたい。実際に受け取る年金額は、所得代替率と現役世代の所得の掛け算で決まる。経済成長によって将来の現役世代の所得が一定以上増えれば、所得代替率低下の影響に打ち勝って年金額は増える。

先ほどの図に戻るとよく分かります。

長期の経済成長率が0.4%となる前提のケース3においては、緑の棒グラフの示す実質年金額は現在より増加する(将来の物価上昇を割り引いた実質購買力ベース)。一方、同0.0%の経済成長率が長期的に続くケース5では微減、同マイナス0.5%続くケース6では月額6.4万円の減少となる見通しだ。

今の日本において「経済成長すれば」という期待は抱きづらいのが正直なところです。

よって給付水準は低下の可能性が高いと見ておいたほうがよいのではないでしょうか。

個人レベルでできる対策は?

もし将来受け取れる年金が現在の水準より低くなるとすれば、私たちはどのような対策を立てるのがよいのでしょうか?

年金自体を増やすとなれば「繰り下げ受給」の一手です。

先の図には67歳と70歳まで繰り下げた場合の年金額のグラフがご丁寧に記載されております。

年金自体は金額をそのまま受け入れるとすれば「できるだけ長く働く」ことが一つ。

そして、現役時代のうちに「十分な資産形成をしておく」ことです。

年金の額をコントロールすることは極めて難しいですから、年金が少なくなることを想定した綿密な準備をしておくに越したことはありません。

支出を削減し、捻出した資金をiDeCoに回すのがベターなのかなと思いました。

まとめ

以上『【疑問】人口減と経済停滞の日本。年金制度は大丈夫か?』でした。

いかがでしたか?

年金制度自体は大丈夫でしょうが、金額は減りそうです。

さすがに経済成長には期待できません。

よって自分で年金対策を打っていくしかなさそうです。

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