「老後資金の不安」65%以上、年代が若いほど不安の大きい傾向に
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
株式会社お金のデザインが実施したアンケート結果のプレスリリースです。
老後資金の不安についてです。
今回のポイントは、対象が後期ミドル~シニア世代(50~70代)であること。
すでに老後に突入した人から老後が近づいてきた人たちです。
金融資産2,000万円未満が約7割を占める
まずショックな結果だったのは、金融資産額です。
質問は「あなたの金融資産額を教えてください」でした。
この調査結果のグラフはこちら。
「老後資金2,000万円問題」がありましたから2,000万円を基準としてみます。
すると2,000万円未満は実に69.6%に上りました。
ちょっと多すぎやしませんか?
50代以上でも2000万円貯められない人がこれほど多いとは改めて驚きです。
やはり多くの人が老後不安を感じている
老後資金について不安を感じているかどうか、という質問については以下のような結果になりました。
青い色が「不安を感じている」「やや不安を感じている」で、赤い色が「あまり不安を感じていない」「不安を感じていない」ですから、圧倒的に不安を感じている人が多いように見えます。
全体としては65%が不安を感じています。
しかも50代女性だけで見ると、実に82.0%の人が不安を感じています。
年齢が高くなるにつれて不安を感じている人が減っているのは、ゴールが見えてきて老後資金の目途が立ってきたからでしょうか。
あるいは実際に年金をもらって生活し始めてみて、どうにかやっていけると実感できたからでしょうか。
やはり、このあたり多くの人が「未知のものに対する不安」を強く抱きすぎなのかもしれません。
人々は老後資金の何に不安を抱いているのか?
では、人は老後資金の何に不安を抱いているのか?
その回答結果はこちら。
1位は「介護・医療費の負担」でした。
全くと言っていいほど分からない、読めないのがこの「介護・医療費」です。
さすがに将来どんな病気に、どんな症状になるかは分かりません。
平均の介護費用は1人あたり500万円から600万円とも言われますが、はたしてどうなることやら。
2位の「年金が少ない/減らされるかもしれない」は、過度に不安を抱きすぎなくても良いのではないかと思います。
確かに微妙に減っているのは事実ですが、さすがに半減したりすることはないでしょう。
「少ない」のほうは、支出を見直したらいいだけの話です。
3位の「何歳まで生きるかわからないから」もごもっとも。
「介護・医療費」とともに全く分からないのが寿命です。
そのほか、「食費・生活用品費の高騰」「円安・インフレ」あたりはちょっと理解できます。
不安の完全払拭など不可能でしょうが、少しでも払拭すべく資産形成をしておいたほうがよさそうに見えます。
投資に対しての印象や考えはネガティブな回答が目立った
そして投資に関する会社「お金のデザイン」のアンケートですから投資に関する質問もありました。
やはりこの流れになりますよね。
回答はネガティブな回答が多かったようです。
主なネガティブ回答の傾向としては以下のとおり。
・『リスクがある、リスクが高い』
・『よく分からない』
・『怖い、不安』
・『損をしそう』
・『知識が必要』
・『難しい』
・『資金が無い、余裕が無い』
投資をしない人たちの典型のような回答が並んでいます。
私より上の世代の人たちですから、やはり投資に対してはまだまだネガティブな印象を抱いている人が多いように思います。
これは社会や教育の問題もあるでしょうから、仕方ないことかと思います。
投資をすれば老後資金を増やして、不安を払拭できるのかと問われれば、そうは思いません。
そして投資はお金を増やす手段として最適解でもありません。
あくまで手段の一つでしかないので、投資すればよいと勘違いしないでください。
まとめ
以上『「老後資金の不安」65%以上、年代が若いほど不安の大きい傾向に』でした。
いかがでしたか?
仮にお金を貯めたところで、完全に不安をなくすことは不可能でしょう。
老後不安の正体は「未知のものに対する恐怖」です。
老後は何が待っているか分からないからこそ不安なので、心配したところでどうしようもありません。
アンケート結果からも分かりますが、結局解決してくれるのは「時間」なのでしょう。
あとは少しでも貯金して、お金を貯めておくだけ。
そして支出を減らせばいいだけです。
残された人生はこれまでのようなお金の使い方より、少ないお金でいかに楽しむかを考えてみてはいかがでしょうか。
気楽に考えれば、多少は不安は減るかもしれません。
以下関連記事です。
老後不安は誤解から来ていることもあります。正しい知識を持つだけで不安を払拭できるかもしれません。
漫画家・弘兼憲史が教える、老後不安に対する考え方です。
繰り下げ受給はおススメしますが、「75歳繰り下げ」は推奨していません。