FIREするなら「インデックス投資」より「配当投資」がいい理由
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
「ZUU ONLINE」に掲載された「ゆうパパ」氏の記事です。
全4回の連載をスタートさせていたようで、今回はその中から一部をピックアップしながらご紹介していきます。
FIREのメリットとは?
第1回目の記事に「FIREのメリット」について触れられていたので、改めてFIREのメリットを考えてみたいと思います。
今回の記事でメリットとして挙げられていたのは以下の8つです。
メリット(1)金銭的な不安がなくなる
メリット(2)時間に縛られない
メリット(3)人間関係に縛られない
メリット(4)場所に縛られない
メリット(5)仕事に縛られない
メリット(6)選択肢が増える
メリット(7)時間があるからこそ、別収入が作れる
メリット(8)入ってくる情報の質が高まる
これ、いきなり(1)で私は引っ掛かったわけです。
FIREすることで「金銭的な不安がなくなる」とは到底思えません。
もし事実なら、なぜ昨年後半に「FIRE卒業」という名のFIRE失敗者が続出したのでしょうか。
明らかにおかしいです。
もう一つ注目点は「(7)時間があるからこそ、別収入が作れる」です。
これはFIRE失敗民が注目しなければならないメリットでしょう。
おそらくFIRE失敗民は、会社を辞めて何もせず、投資益のみで生活しようとしたのだと思います。
コロナショック以降の株価上昇局面で資産を増やした人はなおさらです。
こんな好相場が永遠に続くかのように勘違いし、投資だけで食っていこうとして2021年後半の株価下落とともに撃沈したのです。
会社を辞めたら、その時間で投資以外の新たな収入を得る手段を構築する。
よって成功する可能性の高いFIREとは、よほどの大きな資産を保有しているフルFIREか、ちゃんと投資益以外の収入を確保したサイドFIREとなるのです。
世の中で「FIRE達成しました!」と豪語している人たちは、あくまで「FIREするための資金を貯めたので会社を辞めました」と宣言しただけの人たちです。
FIRE生活はむしろこれから。
「達成」という言葉を使っていますが、FIREに関しては何も成し遂げていないことを理解しておくべきです。
FIREするのにインデックス投資を推奨しない理由
ここからが本題。
ゆうパパ氏がインデックス投資を推奨しない理由から。
1.FIRE達成に時間がかかる
2.『出口』のタイミングをはかるのが難しい
なるほど、まず「FIRE達成に時間がかかる」は正しいと思います。
もちろん投資できる資金の問題もあるため、FIRE達成までに要する時間は人それぞれでしょうが。
あと、出口のタイミングもそう。
インデックス投資であれば、一定の口数を取り崩していくことが想定されます。
「タイミングが難しい」と書かれていますが、積み立て時と同様に決まったタイミングで決まった口数を取り崩すことになるでしょう。
注意すべき点は投資手法というより、この記事の筆者であるゆうパパ氏自身についてです。
なぜなら、ゆうパパ氏は「QYLD」というリスク高めなETFを利用していたからです。
自らの成功体験はインデックス投資ではなくハイリスクな高配当投資で得られたものです。
ハイリスクな投資に勝って資産を短期間で増やした人の発言である点を踏まえて記事を読んだほうがよいです。
高配当投資のメリット
もちろん高配当投資は推奨できないという意味ではありません。
例えばFIRE界隈では有名な元・三菱サラリーマンこと穂高唯希氏は、給与の8割を高配当株・連続増配株に投資する手法でFIREを実現しています。
よってインデックス投資か高配当投資かはメリット・デメリットを理解して、自分が何を重視するかで各自が判断すればよいだけの話です。
また、どちらか一方に限定せず、両方分散してもよいわけです。
自分の頭で考えて、最善策を導き出しましょう。
多くの人は他人の声に左右されすぎです。
ちなみに私の考える高配当株投資のメリットは以下のとおりです。
1.定期的に一定の収入がある
2.安定感がある
3.手間がかからない
個人的には何と言っても1.の「定期収入」ではないかと考えています。
無収入で資産を取り崩しながら生きていくのは、いくら資産が多くても嫌なはず。
特に若ければ若いほど年金受け取りまで時間がかかるわけで、気味が悪いのではないかと思います。
その点、高配当株投資なら生活費を賄えるだけの配当金を得られれば、資産を取り崩す必要はありません。
また、株価の変動が資産の増減に直結するインデックス投資と比較すると、仮に資産減になっても配当金でカバーできる可能性があります。
株価の変動自体も極端に大きくはならない可能性もあり、インデックス投資に比べれば安定した収入になる可能性が高いと思われます。
あと、キャピタルゲインを狙った個別株投資や不動産投資などその他の投資手法と比較すれば、はるかに手間のかからない簡単な投資手法であるとも言えます。
どちらにせよ、私の推奨は「サイドFIRE」なので、投資益だけでなく会社を辞めて空いた時間に新たな収入を手にする方法を考えたほうがよい、との結論に至ります。
まとめ
以上『FIREするなら「インデックス投資」より「配当投資」がいい理由』でした。
いかがでしたか?
各々が自分の成功体験から語るので、どれが正しくてどれが間違っているということはありません。
ただし、自分に合う合わないは存在すると思います。
故に情報を鵜呑みにすることなく、自分に置き換えて考え、そして行動してみることが大事だと考えています。
以下関連記事です。
FIREしたけど1年で2000万円失い再就職した、FIRE失敗者の生の声は非常に参考になります。
積立投資は下落時に絶対やめてはいけません。
ゆうパパ氏のFIREした実際の投資手法は真似しないほうがよいでしょう。