年収1000万円だったのに?浪費グセが直らず70代で老後破綻
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
毎度おなじみ煽り系メディア「幻冬舎ゴールドオンライン」に掲載された記事です。
年収1000万円の人でも老後破綻とのことですが、そりゃありうる話でしょう。
なんとなく想像はつきますが、とりあえず記事の中身を見ていくことにしましょう。
年収1000万円は「エリート」?
まず冒頭の一節で早くも引っ掛かりました。
それがこちら。
「70歳を過ぎて老後生活がいよいよ立ち行かなくなりました。私は一体どうすればいいのでしょうか?」
筆者のもとに相談に来たのは、石井さん(仮名)70歳。現役時代は大手企業に勤めており、退職時の年収は1,000万円というなかなかのエリートです。
年収1000万円って「エリート」ですか?
正直言って大したことはないような気がします。
大きな声では言えませんが、私の最高年収は1100万円ですけど、極めて普通の庶民の生活でした。
FPさんが「エリート」と呼んだだけならまだしも、本人が「エリート」だと思っているのだとしたら大問題です。
年収1000万円なんて大したことありません。
ちなみに退職時の資産は退職金と合わせて4500万円。
「老後2000万円問題」は軽く超えるだけの余裕ある資金は用意できました。
4500万円もあれば老後は十分乗り切れそうな気がしますが、それが老後破綻に陥るとは一体何が起きたのでしょうか?
定年退職後、出費が全然止まらない
まず驚くのが次の一節です。
「定年退職してすぐ、500万円で車を買い替えましたが、それでも残りはおよそ4,000万円です。年金もありますし、老後資金にも不安はなく、あとはゆとりある老後生活を送るだけだと考えていました…」
いきなり車の買い替えに500万円使っています。
驚くと同時に呆れるしかありません。
勘の良い方はこの一節だけで老後破綻に至る理由が分かるでしょう。
その後も次々に大金が消えていきます。
リフォーム費用500万円、ご長男の結婚式で150万円と、一気に650万円もの貯金が消えました。
奥さんの介護の負担を軽減するため、高齢となったお母さんに、認知症の方も受け入れ可能なデイケアへと通所してもらうようになりました。
介護費用は、食事代を含めて毎月4万円もかからなかったため、毎月6万円のお母さんの年金で収まっていましたが、デイケアに通いだしてからは、通院費や日用品などで毎月さらに6万円がかかるようになり、石井さんが毎月4万円を持ち出すことになりました。
リフォーム、子どもへの援助、親の介護。
やむを得ない支出のように思います。
しかし、大きな問題は別のところにありました。
石井さんには致命的ともいえる悪いクセがありました。現役時代の年収が高かったことから、友人や後輩との食事や、親類での集まりなど、なにかあるたび「俺が払うよ」と、気前よくお金を出してしまうのです。それがどれほど家計に響いているか、確認することもありませんでした。
そのため、毎月30万円前後の貯蓄を取り崩してしまい、年金受給開始となる65歳までの5年間で、1,800万円も失ってしまいました。65歳になったときには、貯蓄は1,700万円まで目減りしていたのです。
やはり「エリート意識」が本人の中にあったようです。
4500万円だった老後資金はたった5年で1700万円まで減少したそうです。
そして67歳のとき、自身の衰えによる医療費の増加に加え、母親を老人ホームへ入所させることに。
入所費用500万円を支払うと、いよいよ老後資金は1000万円を切りました。
そして70歳を迎え、ついに貯金が底を突いたのです。
救いようのないアホにつける薬はない
記事には次のようなFPさんとのやりとりが書かれていました。
とにかく徹底して節約を心がけるしかありません。
「それでもムリだったら…?」
小さくつぶやく石井さんに、
「最悪は、お子さんに頼るしかありませんね…」
と答えたところ、石井さんは「どうしてこんなことに…」と、泣き崩れてしまいました。
申し訳ないのですが、泣くくらいなら最初からお金を使わない生活に切り替えれば良かっただけの話です。
親として、子どもに頼れるはずなどありません。
それに援助を求められる子どものほうが迷惑でしょう。
老後が近づいたら、徐々に支出を減らしていくのがセオリーです。
もちろん最後の人生の思い出作りのための支出も時には必要です。
ただ、そのお金が老後資金を一気に失うような使い方では元も子もありません。
「70歳までにはいくら、80歳までにはいくら残しておく」といった想定を立てておき、逆算をしながらお金を使っていくのが良いのではないでしょうか。
まとめ
以上『年収1000万円だったのに?浪費グセが直らず70代で老後破綻』でした。
いかがでしたか?
70歳で老後資金を使い切るとは一体何を考えているのやら。
特に退職金を手にして人生で最大の資産になったとき、慣れない大金でつい油断が生じるのでしょう。
反面教師としては素晴らしい事例だったのではないでしょうか。
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