【子育て3000万円時代】結婚しない・独身ならFIREは有利なのか?

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
先日、YouTubeで「結婚しないならFIREは可能」と語る動画を見かけ、思わず視聴しました。
私自身が独身で、早期リタイアを希望しているというピッタリの属性だったからです。
定年まで会社に縛られる人生に、限界や戸惑いを感じている人は私だけではないはずです。
早く仕事を辞めて自由になりたいと願う一方で、結婚して家庭を築く未来を思うほど、早期リタイアは遠く感じられてしまいます。
そこで今回は、その動画の内容をもとに、独身ならFIREできるのかを考えていきたいと思います。
FIRE・早期リタイアに興味のある人や、これからの働き方に不安を抱えている人はぜひ参考にしてください。
結婚の生涯コストはどれほど大きいのか?
かつて結婚して子供を育て、マイホームを持つという人生設計は、多くの人が当たり前のように歩んできた道でした。
しかし、この標準的な世帯モデルを実現するためには、想像以上のお金がかかります。
子供を私立の中学や高校、さらに大学まで進学させた場合、1人あたり3000万円かかることもあるようです。
子供を2人育てるとなれば、教育費だけで6000万円にのぼります。
さらに、家族4人で暮らせる広さの家を持つ必要もあり、1人暮らしと比べて住居費も膨らみます。
こうした支出を積み上げていくと、結婚して家庭を持つ人生は、独身のまま生きる人生と比べて、生涯で1億円ほどの差が生まれる計算になるようです。
ちなみに1億円はあくまでざっくりとした目安で、地域や志向の差によって大きく変動する可能性がある点はご理解ください。
言い換えれば、独身のまま生きていくことを受け入れられる人は、結婚した場合にかかるはずだった1億円のコストを、最初から支払わずに済むということです。
1人暮らしであれば、そこまで広い家を用意する必要もありません。
また、定年まで真面目に働き続けると、使い切れないほどのお金が手元に残ってしまう可能性もあります。
そうなると、そこまで長く働く必要はないのではないかという発想が生まれ、早期リタイアという選択肢が人生設計の1つとして浮かび上がってくるというのです。
結婚しない人が増えている理由
1970年代、日本の婚姻件数は年間100万件を超えていました。
当時は9割以上の人が人生で一度は結婚する、いわゆる「皆婚社会」でした。
心の中ではそこまで結婚したいと思っていない人であっても、周囲からの暗黙のプレッシャーによって、半ば強制的に結婚という道を選ばされていた側面があったのでしょう。
しかし現代では、そうした社会的な締め付けが薄れ、結婚しなくても生きていける世の中へと変わってきています。
その結果、婚姻件数は2025年で約49万組と、かつての半分ほどにまで減少しました。
結婚してもしなくてもどちらでもいいと感じていた人たちが、あえて独身のままでいることを選ぶ人が増えているのかもしれません。
ちなみに、私はハナから結婚するつもりはありませんでした。
理由として、結婚にメリットを感じられなかったこと、一人でいるほうが気楽だったことが挙げられます。
「子供1人3000万円」の子育てコスト
それにしても、先ほども少し触れた子育てにかかるコストのインパクトが改めて考えると大きいです。
首都圏や大都市圏では中学受験が有力な選択肢となっています。
中学受験を目指すとなれば、早くから塾へ通わせる必要も出てくるでしょう。
塾以外にも様々な習い事に通わせることも考えられます。
結果として、一人あたり3000万円程度の教育費がかかるようで、大袈裟な話でもなさそうです。
今回の記事を書きながら、自分でも忘れていたことを思い出しました。
私は、仮に結婚しても構わないが、子供はいらないと言ってくれる人という条件を挙げていたのでした。
理由は、私が子供嫌いであることと、教育費の負担が大きすぎることでした。
「結婚しない」と宣言していた私でさえ、無縁となるはずだった子育てコストの大きさは認識していたわけです。
結婚を意識していない私でも感じるくらいですから、これから結婚を考えている人にとっては、なおさら重くのしかかる金額なのかもしれません。
非婚化が「隠れFIRE増加」を後押ししている
では、ここからは、いよいよFIREの話に移っていきます。
確かに教育費や子育てコストの重さを避けるべく、あえて結婚をしない人は一部に存在しているでしょう。
一方で、「FIREしたいから、結婚をしない」と考える人は、それほど多くないと思います。
実際、今回の動画で指摘されていたのは、もともと「非婚化」というトレンドがあり、結婚しない人が増えていく中で、結果としてFIREのハードルが下がり、達成できる人が増えているという順番です。
かつてであれば、結婚してもしなくてもどちらでもいいと迷っていたようなボーダーライン上の人たちが、婚活にかかる手間や気力を考慮し、独身のままでいることを選ぶ。
そして、その延長線上で、そのままFIREという選択肢に自然と近づいていくという流れが、今の社会では起きていると言うのです。
加えて、子供がいないということは、財産を誰かに遺す必要がないということでもあります。
子供がいれば、多少稼ぎすぎたとしても、いずれ子供に渡せばいいという意識が働きますが、子供がいなければ、稼いだお金は自分で使うのみです。
収入が十分にあり、資産形成をきちんと行っていれば、定年まで働き続ける必要はなくなります。
「こんなに稼いでも仕方がない」と感じ、早めに仕事を辞めようという発想につながっていくのも、自然な流れなのかもしれません。
独身の上位30%なら、FIREは十分に狙える
あなたは「早期リタイア」と聞くと、どのようなイメージを抱くのでしょうか?
もしかしたら、ものすごい金額を稼いでいる上位1〜2%の超エリート層だけに許された特権のように感じる人がいるかもしれません。
しかし実際には、そこまで極端な話ではないというのが、今回の動画の見解です。
年収800万円から850万円程度という、平均よりも高めの給料を得ている人であれば、一定の条件を満たすことで、十分に狙える範囲に入ってきます。
仮に年収がそれより低くても、生活水準を平均よりも抑えられる人であれば、独身の上位3割程度の人がFIRE達成の可能性があると言います。
FIRE達成の成否を分けるポイントは、若いうちからの資産運用です。
新NISAなどを活用してインデックス投資などにコツコツ取り組んでいれば、50歳の時点で9000万円以上、ほぼ1億円近い資産を築いてFIRE生活をスタートすることも可能になります。
この水準まで資産を積み上げられれば、たとえ100歳まで生きたとしても、なお何千万円もの資産を手元に残したまま、安心して暮らしていけるというシミュレーションも紹介されていました。
各数字の根拠や信憑性については一部疑問はありますが、言わんとすることは理解できます。
あなたも「隠れFIRE予備軍」かもしれない
実は今、多くのビジネスパーソンの間で、周囲には言わないまま「隠れFIRE予備軍」になっている人が、水面下で増えているようです。
その背景には、大きく2つの要因が挙げられています。
1つ目は、ポジティブな要因です。
ここ数年の歴史的な株高や新NISAの普及によって、口には出さないものの、密かに大きな含み益や資産を築いている人が増えています。
もともとFIREへの願望をうっすらと持っていた人ほど、この状況を目の当たりにして、「あれ、これ意外といけるんじゃないか」と感じ始めているのかもしれません。
2つ目は、ネガティブな要因です。
2010年代の働き方改革以降、管理職の置かれる状況は非常に厳しくなりました。
ハラスメントやコンプライアンスへの配慮も求められるようになりながら、そこまで給料が上がるわけでもありません。
気づけば、人によっては罰ゲームに感じるような状況となっています。
こうした状況を冷ややかに見ているからか、今の30代のうち、約4割がFIRE願望を抱いているというデータもあるようです。
2020年頃、20代の若者としてFIREを志した世代が、10年から15年ほどのタイムラグを経て、2030年代あたりから実際に目に見える形で、FIREを実現し始めるフェーズがやってくると予測されているとのことです。
結局、独身はFIREに有利なのか?
ここまでの内容を踏まえると、独身であることは、やはりFIREにおいて有利に働くと思います。
私自身、結婚せずにここまで働き続けてきた結果、現在の資産は7000万円を超えるほどになりました。
独身だったからこそ、大きな出費に振り回されることなく、着実に資産形成を進められたのだと感じています。
もし結婚し、子供を育てていたとしたら、教育費や住居費だけで数千万円単位のお金が消えていたはずで、おそらく7000万円という資産には、まず届いていなかっただろうと思います。
動画内で、独身の場合であれば上位3割程度の人にもFIREの可能性があるという趣旨の発言がありましたが、実際に自分の資産状況と照らし合わせてみると、あながち大げさな数字ではないのかもしれません。
ただし、これはあくまで「有利である」という話であり、「誰でも実現できる」という話とは、少し性質が異なります。
独身であることは、FIREを目指す上での土台にはなりますが、それだけで自動的にゴールへたどり着けるわけではありません。
また、結婚しているとFIREができないというわけでは、決してありません。
実際、ネット上を見渡すと、夫婦でFIREを達成している人も数多く見かけます。
ただし、独身の場合と違い、夫婦でFIREを目指す際には、注意すべき点があるように思います。
それは、お互いの共通認識です。
夫婦のどちらか一方だけがFIREを強く望んでいても、もう一方がその生き方に納得していなければ、実現は難しくなります。
独身FIREが「自分1人の意思」だけで完結するのに対し、結婚FIREは「2人の意思」を揃える必要がある分、越えるべきハードルの性質が少し異なるのだと思います。
本当にFIREを実現するには?
FIREというと、会社を辞めた瞬間がゴールであるかのようなイメージを持たれがちですが、実際にはそこがスタートラインです。
動画内では、資産運用をせずに5000万円でFIREした場合、インフレによって支出が徐々に増えていく一方で資産は取り崩されるだけなので、60代後半には資産が尽きてしまうというシミュレーションが示されていました。

一方で、若いうちからインデックス投資などで資産運用を継続していた場合は、50歳時点で9000万円近くまで資産を積み上げることができ、100歳になっても資産が残るという、まったく異なる結果になっていました。
この差からもわかる通り、FIRE後の生活を長く続けていくためには、会社を辞めた後も資産運用を続けていく姿勢が欠かせません。
そして、支出を低く抑えることで資産の取り崩しペースも抑えることが可能となります。
また、もう1つ、忘れてはならない視点があります。
それは、そもそもFIREを目指す必要のない人も一定数いるということです。
一定以上の収入を得ながら長く働き続けている人の中には、今の仕事にやりがいや満足感を感じている人も少なくないはずです。
仕事そのものが苦ではなく、むしろ楽しんで取り組めているのであれば、無理に早期リタイアを目指す理由はありません。
FIREはあくまで人生の選択肢の1つであり、全員が目指すべきゴールというわけではないのです。
FIREで本当に大切なこと
ここまで色々と述べてきましたが、最終的に大切なのは、FIREを実行するかどうかではなく、いつでもFIREできる状態を作っておくことなのではないかと、私は考えています。
人の考え方は、時間の経過とともに変わっていくものです。
私自身、50代に差し掛かった今、そのことを強く実感しています。
若い頃は、この感覚にピンとこないかもしれません。
今は「FIREなんてあり得ない」「自分は一生働くタイプだ」と思っていたとしても、年齢を重ねるにつれて気力や体力は少しずつ衰えていきますし、会社や業界を取り巻く環境も変わっていきます。
どんなに優れたスポーツ選手であっても、いつかは現役を退く日が訪れます。
それと同じように、私たちもいつかは、何らかの形で仕事を辞める時を迎えます。
その時になって、生活を支えるだけの資産が手元にないとしたら、それはもう悲劇としか言いようがありません。
FIREを目指すかどうかは、人それぞれの価値観次第です。
ですが、いつでも辞められるだけの備えを持っておくことは、これからの時代を生きるすべての人にとって、意味のある選択なのではないでしょうか。
まとめ
以上『【子育て3000万円時代】結婚しない・独身ならFIREは有利なのか?』でした。
いかがでしたか?
独身であることは、FIREを目指す上で大きな追い風になることが分かりました。
教育費や住居費という重い負担を背負わずに済み、資産は着実に積み上がっていきます。
ただ、それだけで自動的に早期リタイアが叶うわけではなく、資産運用を続ける姿勢があって初めて、安心できる未来につながっていきます。
そして何より大切なのは、実際にFIREするかどうかよりも、いつでも辞められる状態を作っておくことです。
年齢を重ねれば気力も体力も変わっていきますし、今の感覚がずっと続くとは限りません。
将来の自分のために、資産状況を確認し、削れる支出がないかを調べるところから始めてみてはいかがでしょうか。
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