地方移住に潜むデメリット10選。都会の人の知らない田舎の真実

2022年12月25日

地方移住に潜むデメリット10選。都会の人の知らない田舎の真実

セミリタイアを考え始め、困ったことが「どこを新たな生活拠点にするか?」です。

アルバイト程度の仕事をするつもりですが、アルバイトで生活を賄うことのできる場所がいい。

となれば、まだ両親が顕在である実家は選択肢の一つとして有力です。

しかし、考えれば考えるほど問題もあるということに気づきました。

都会に住む人は「リタイアしたら田舎に暮らそう」みたいな「田舎はいいところ」というイメージを持っている人も一定数存在するように思います。

しかし、ド田舎出身の僕からするとそうでもありません。

地方には地方ならではデメリットが存在しますので、今日はたっぷりご紹介します。
 

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地方移住のデメリット1 通勤ラッシュはある

東京に住んでから、とにかく便利だと思ったのは鉄道です。

JR、東京メトロ、都営地下鉄、私鉄各社が重なり合い、どこへでも電車で行くことができます。

しかも、電車の本数が多い。

仮に1本逃しても、数分待てば次の電車がやってきます。

ところが地方の場合、そこまで電車の本数が充実していません。

だから、数少ない電車を逃すと命取りとなり、遅刻確定です。

そのため、少ない電車を乗り逃すまいと人は集中します。

したがって、東京ほどではないしろ電車は一定レベルで混雑します。

また、地方であれば自動車通勤も多く、道路が通勤に向かう自動車で混雑します。

そのため、早く家を出発しないとラッシュに巻き込まれ遅刻する危険性があります。

僕は徒歩や電車通勤だったのですが、僕の父親は自動車通勤でした。

自動車通勤の混雑について聞いてみたところ、メインの道路は混雑するため、裏道を利用して通勤していたと言っていました。

地方に通勤ラッシュがないというのは幻想にすぎません。
 
 

地方移住のデメリット2 通勤に時間がかかる

地方は地方で首都圏と同様にドーナツ化のような現象が起こっています。

最近では僕の実家周辺もですが、田んぼが埋め立てられ、宅地として造成されてきています。

県庁所在地の中心地まで自動車で30分はかかる場所なのですが、分譲住宅の建設が進み、世帯数が少しずつですが増えてきています。

これは安い家を求めてやってくる人たちがいるわけで、東京で仕事をする人が千葉・埼玉に家を求めるのと同様の理由でしょう。

僕の実家エリアは県庁所在地まで自動車・電車ともに30分に位置しており、ド田舎ですが距離的には悪くない場所です。

あとは勤務する場所の位置によってプラスの時間が加わることになります。

僕の住んでいる場所は、まだ県庁所在地からの距離という点では恵まれています。

どこに住み、どこで働くかにもよりますが、少なくとも通勤時間は短縮できるとは限らないことは認識しておくべきです。
 
 

地方移住のデメリット3 自動車の所有は必須

地方に住むと生活コストを安く抑えられると思っているかもしれません。

一部は正しいですが、一部は間違っています。

その代表格が、都心部では所有する必要もなかったはずの自動車です。

地方に住むと、いかに鉄道・バスといった公共交通網が乏しいかを身をもって知ることになるはずです。

まだ現役世代ならよいのですが、70歳を超えてくると、自動車の運転に関して不安が出てきます。

たちが悪いのは、周囲の若い人たちは不安感を抱いているのに、当の本人は「大丈夫」と自分の運転に対して自信を持っていることです。

今回の帰省でも僕は74歳の父親が運転する自動車で各地を移動したのですが、僕は不安だったものの、本人は何の不安も抱いていません。

さらに車中で飛びだしたのは、74歳の伯母にどうも認知症と疑われてもおかしくない症状が出始めているような感じなのに、免許証の更新はできたという話。

確かに日頃の食材を買いに行くにも自動車でないと不便な場所に住んでいるのは分かりますが、そんな状態で自動車を運転する人も人ですが、免許更新を許す方も許す方。

そりゃ高齢ドライバーによる事故が発生するわけです。

でも、そのくらい自動車を運転できないと生活するのに不便なのだということの裏返し。

自動車不要の都心にしか住んだことのない人には分からないと思います。

車の免許を持っていない、あるいは長期に渡り運転をしていないペーパードライバーにとって地方はやさしくない場所であると理解しておくべきです。
  
 

地方移住のデメリット4 給与水準が低い

給与水準の低さは、引退して余生を過ごすのみであれば、特に気にする必要のないデメリットです。

しかし、まだまだ働こうとしている世代の人にとってみては、大きなデメリットになる可能性があります。

例えば山梨県の平均年収は「業界最大級の求人数と豊富な非公開求人の転職サイトdoda」の調査によれば380万円で、東京の448万円に比べて68万円も少ないです。

生活費が安くて済むと思われるかもしれませんが、地域によっては水道料金が高かったり、健康保険料が高かったりします。

寒い地域であれば、冬はエアコンではなくファンヒーターを使うため、灯油を買う必要も生じたりします。

先のデメリットとして挙げた自動車を所有することになれば、発生するコストも増えます。

事前に移住先の情報をしっかり収集しておかないと、のちのち大変な後悔をすることになるかもしれません。
 
 

地方移住のデメリット5 仕事の選択肢が少ない

同じ仕事をするにしても圧倒的に選択肢が少ないです。

僕が東京に出た理由は、やりたい仕事が地方にはまだ無かったからです。

今でこそどこでも仕事ができる時代になりつつありますが、どの会社でもとはいきません。

地方で仕事を探す必要があるのであれば、選択肢は少なく、給与は安いということをあらかじめ受け入れる必要があります。
 
 

地方移住のデメリット6 首都圏との教育レベル格差

地方では、私学教育は充実しておらず、基本は公立になります。

私立高校は公立の受験に落ちた人が行くところというイメージが今でもあります。

塾・予備校においても、地方の塾は学校の予習・補習的なイメージが強く、進学を強く意識した塾は極めて少ないです。

東大をはじめとする最高レベルの大学受験ともなれば、そもそも教務指導できるレベルの人を常時確保できるとは限らないため、塾側もハイレベルな授業を用意できません。

だから特に私学中心の首都圏とは受けることのできる教育レベルに雲泥の差があります。

中高生を抱えての地方移住を考えているのであれば、直接の教務指導は期待できません。

インターネットのサービスなどの活用など、工夫をする必要があります。
 
 

地方移住のデメリット7 医療水準が劣る

田舎に住むと、病院の数がどうしても限られます。

まず何かあったときには近場の町医者みたいなところに行くことになるのですが、選択肢がありません。

高いレベルの医療を受けたければ、紹介状を書いてもらって、県庁所在地の大型病院まで行く必要があります。

大型病院へ行くのも一苦労。

そして、交通手段がないという先の問題に戻ります。

特に老後の移動はもう大変。

下手したらタクシーです。

田舎は流しのタクシーなんて走っていませんから、電話で呼ばないといけません。
 
 

地方移住のデメリット8 地域の付き合いが密すぎる

僕の父親は現在70代半ばですが、町内会長をやっており、大晦日は23時に家を出て、近くの神社の除夜の鐘を鳴らすのを手伝いに行っています。

その後は深夜2時すぎまで会合とかに参加して、という生活をすでに3年連続でやっています。

聞くところによると、町内会長はあと2年の任期で終えられるそうですが、神社の手伝いは計算したら80歳まで続けないといけないらしいです。

相変わらず回覧板を配ったりしているようですし、ゴルフ大会にも参加して優勝をかっさらってきたりしているみたいです。

まあなんと忙しいこと。

父親の話を聞いていてビックリしたのが、今後の地域の役員の候補として僕の名前が挙がったらしいこと。

すでに田舎を離れて10年以上が経過しているにもかかわらずです。

当然僕のことを知っている面々が40代半ばで地域を支える中心的な存在になってきているのだろうとは思いますが、まさか今は住んでいない自分の名前が出ていたとは。

人付き合いが嫌いな人は、こういう地元づきあいに巻き込まれることは覚悟しておかなければいけません。

拒んだ場合、閉鎖的な地域だと村八分的な扱いになり、まともに生活できなくなる危険性もありますから要注意です。

地域によっては有力者がいますから、その人に睨まれたらアウトで、生活できなくなるでしょう。

また、知り合いだらけの状態になりますから、どこかで誰かを見かけたという話は、あっという間に広まったりします。

都会の冷め切った人間関係に慣れていると、田舎の近すぎる距離感もそれはそれで迷惑に感じます。
 
 

地方移住のデメリット9 遊ぶ場所がない

東京に出てきてから本当に感じたことは、東京にいると遊ぶ場所に事欠かないということです。

遊びに行く場所がいくらでもあります。

僕はディズニーランドが好きなので、非常に重宝していますし、よみうりランドや東京ドームシティ。

少し足をのばせば、横浜の八景島シーパラダイスや東武動物公園など、ジェットコースターのあるテーマパークがいくつもあります。

テーマパーク以外にも、博物館やら各種イベントやらいくらでもあります。

もう話題に困ることはありません。

ところが地方に住んでいると、テーマパークなんてありませんから、ディズニーランドに行くなんて年に一度行けるかどうかの一大イベントになります。

イベントも大したものがありません。

やることがありませんから、郊外に巨大駐車場を完備した大型パチンコ店が充実しているので、一時期は毎週パチンコ屋に通い詰めたものです。

また毎週のようにゴルフの打ちっ放しに通い詰めたものです。

ちなみに僕が今から地方に帰ってたとして、休みの日にどうやって遊ぶかは正直想像つきません。

おそらく家の中にこもることになりそうな気がします。
 
 

地方移住のデメリット10 近くに買い物する場所がない

田舎で暮らしていると、とにかく買い物をするお店がありません。

ファッションとかだけならまだしも、地域によってはスーパーやコンビニすらままならないです。

僕の実家は、一番近いコンビニやスーパーまで自動車がないと行くのが大変です。

これが先のデメリット3に挙げた自動車が必ず必要となる理由です。
 
 

まとめ

以上、「地方移住に潜むデメリット10選。都会の人の知らない田舎の真実」でした。

もちろん地方には地方なりのよさがある反面、デメリットもたくさんあります。

要はどのポイントを重要視するかです。

地方出身者としては東京一極集中をよしとしていないのも事実なので、地方へ目を向けてくれる人がいるのはうれしいとも思っています。

過疎化し、さびれていく街を見るのはつらいですし、日本にとってもよくないことだとも思っています。

自分の望む生活を送ることができるよう、悔いのない選択をすべく、事前調査をしっかりやった上で地方移住を決断してください。

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doda

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