書評『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』

書評『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』

どうも。『毎日が祝日』いわいです。

毎日毎日リモートワークと外出自粛で、家にいる時間がほとんどの生活となっています。

あまりにもやることがないため、家でこれまで買っておきながらきちんと読んでいなかった本を改めて読みなおしたりしています。

すると、意外な発見があったりするものです。

今回はその中から、次の本をご紹介します。

『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』はこんな人に読んでもらいたい

そもそも『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』を購入したきっかけは、「がんばらない生き方」を模索していたからです。

仕事や人間関係に多大なストレスを抱えながらも、我慢して生き続けることに嫌気が指しており、これからの生き方や考え方に参考になる本を探していて見つけたのがこの本でした。

まず、帯の言葉が素敵です。

幸せかどうかなんて、気にしなくてええんです。

この本の著者は、なんと御年89歳(出版当時)の現役精神科医でいらっしゃる中村恒子さん。

広島出身で、16歳で医師の道を志し、その後医師になるために単身大阪に出られたそうです。

精神科医として70年近くのキャリアを積まれてきた方が並べていく言葉には重みではなく、良い意味での軽さが感じられます。

心の病というと根が深そうですが、深く考えすぎないことを終始伝えてくれているような本です。

まえがきに紹介されているような以下の悩みを抱えている人には、ぜひとも読んでいただきたいです。

『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』はこんな悩みを抱えた人に読んでもらいたい

「新卒で勤めた会社が合わなかった」
「今の職場でやりたいことができない」
「部下を持つようになってストレスが増えた」
「職場でいじめにあっている」
「家事や子育てがうまくできなくてイライラ」
「子どもの嫁とうまくいかない」
「親の介護で会社をやめないとならなくなった」
「再就職先が思っていたのと違った」

以上のような悩みは、よく聞く話です。

その他にも巷によくある悩みはたくさんあります。

そんな悩みを抱えている方には一度読んでもらいたい内容となっています。

『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』第1章 なんのために働きますか?

仕事がつらいとか、仕事に関して悩みを抱えている人にとって、いきなり第1章は心にグサッと突き刺さる可能性があります。

目次を見ていくと、「あれ?読んだ方がいいかも」と思うかもしれないほどです。

そこで、まずは目次をご紹介していきます。

第1章 なんのために働きますか?
01 「お金のために働く」でええやない。

02 「こんなの自分の仕事ではない」と考える前に、まずはスッキリ受け入れてみる。そうしないと、人は先に進めない。

03 仕事が好きじゃなくてもまったく問題ない。「やらないよりやったほうがマシ」くらいが続けていくにはちょうどいい。

04 会社は、他人がつくったお金儲けの箱。進むもやめるも最後は自分で決める。その選択は、誰のせいにもしない。

もはや目次を読んだだけで心が洗われる人がいるかもしれません。

「お金のために働く」でええやない、なんて言われたことがありません。

会社の上司に「何のために働くか?」と高尚な目標を掲げされられ続けてきたことか。

「02」で触れられている内容として、「大志」など抱かなくてもよい的なニュアンスのことが書かれています。

大きな志は大事かもしれませんが、そのせいで目の前に与えられた小さな仕事に対し、「こんなの自分の仕事ではない」と自分を大きな存在であるかのように考えてしまうために、おかしなことになってしまうという指摘は鋭いと思います。

余計な力を抜いて、「これくらいのことも引き受けてあげるよ」という広い心で取り組めば、余計なストレスは抱えずに済むのです。

『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』第2章 期待しないほうがうまいことやれる

第2章は仕事に限らず、人付き合い全般の内容です。

まずは目次をご覧ください。

第2章 期待しないほうがうまいことやれる
05 「幸せでなければいけない」と、思わないほうが幸せ。余計な荷物は、おろしていく。

06 人を変えることにエネルギーを使わない。「自分がどうしたら快適に過ごせるか」にエネルギーを使う。

07 情は執着の証。たとえ家族でも、自分は自分、他人は他人。我を押し付けると、相手も自分もつらくなる。

08 与えられることを当たり前だと考えてはいけない。もらったものに感謝する。そしてそれ以上は望まない。

09 相手の都合を大切にする。そしたら、自分の都合も大切にしてもらえる。

10 チャンスは、偶然の中でしか生まれない。ポンと背中を押されたら、流れに身を任せてみる。

目次を読むだけで「なるほど」と思うものばかりです。

私はマネジメントをする立場ですので、「06」は理解できました。

人を変えようとしがちで、ものすごいエネルギーを使います。

しかし結局変わらないからストレスが溜まっていくのです。

そして失敗を繰り返してきました。

あと、「06」には転職を繰り返したりする人にとっては金言が書かれています。

 ただ人生不思議なのは、新しい場所に行ってもイヤな人、合わない人は程度の差こそあれ、多かれ少なかれ出てくることです。

 時代も変わる、組織も変わる、人も変わる。そうすると、必ず思いどおりにいかないことが出てくる。仕事を変えても、パートナーを変えても、イヤなところは必ず出てきます。

 結局、どこに行っても一緒なんやなあ。100%満足できる環境はないんです。

(引用元:P50~51)

これ、全くその通りです。

「会社を辞めたい」と思っても、結局その転職先でも同じようなことになります。

自分自身がどうなると快適に過ごせるかを考えるとき、合わない人といかに距離を取るかを考える方がどんな環境においても少ないストレスでやっていくことが可能になるのです。

『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』第3章 人間関係には、妙がある。

第3章は人間関係についてです。

第3章 人間関係には、妙がある。
11 かけねなしに弱みをさらけ出せる話し相手がいるかどうか。それが元気になれるいちばんの秘訣。

12 ケチケチせずに細かいことを引き受けていくと、小さな親切が循環していく。

13 言い争いのあとは、先に謝るが勝ち。しょうもない我を張ると、居場所がなくなっていく。

14 仲よくする人は、好き嫌いで選べばいい。損得勘定で付き合うと、いいようにされるか、孤独に悩むか、どっちかになる。

15 その人と付き合うべきか、離れるべきか、答えを性急に求めない。心の距離感を変えれば、それなりに付き合うことはできる。

16 一人で生き方を計画したって、そのとおりには絶対にいかない。だから、細かく計画はしない。

私は基本的に人付き合いはしませんので、しいて言うならば会社内での人間関係がある程度。

そんな中にあって「16」は、「なるほど」と思いました。

要するに、運命というか、他人との縁で人生にはいろいろなことがおきるから、計画したところで計画通りになんてならないよ、という話です。

全くその通りです。

ついつい細かい計画を作りがちな私ですが、もう少し気楽に生きたほうがよい、という指針にもなりました。

『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』第4章 心を平静に戻す

第4章は、自分の心についてです。

第4章 心を平静に戻す
17 先のことは、心配してもわからない。目の前のことがおそろかになっていないか?気にかけるのはそれだけにする。

18 しんどい思いは、あとになるといちばん大事な経験だったと感じられる。だから、一つもムダにはならない。

19 うまくいかないことが続くときは、立ち止まってはいけない。立ち止まると、先に進めない。

20 夜の仕事は、「よく眠る」こと。確実に起きることがわかっているだけ、手を打てばいい。「それ以外は知らん」でいい。

21 「自身がない」は、悪いことじゃない。急ごしらえの自信が、いちばん危ない。

22 悲しいことやショックなことから立ち直るためには、アドバイスではなく、「日にち薬」が必要。

23 人と比べたくなるのは仕方ない。でも、どんな元気そうな人でも悩んでいない人はいないことを知る。

24 がんばらなくてはいけないときは、そのうちくる。だから、そうでないときは必要以上にがんばらない。

最後の「24」がいいですね。

まさに「がんばらない生き方」のすすめです。

がんばるときはがんばる。

がんばらなくていいときは必要以上にがんばらない。

体調がすぐれないとき、心が乱れているときにがんばろうとしても、逆に自分への負担が大きくなるだけで、つらくなる一方です。

そんなときは疲労を回復させるべく、休んだ方が良いでしょう。

『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』第5章 あれやこれやを、両立していくには

第5章は、仕事と家庭の両立を中心とした話になっています。

第5章 あれやこれやを、両立していくには
25 仕事の質は、中途半端で大いに結構。手抜きしてもいいから、途中で投げ出さないことがいちばん大事。

26 家庭の平和は、何おいてもいちばん。それさえ守れれば、あとはぼちぼちで。

27 人生に辛抱する難問はつきもの。ラクに辛抱できる方法を考える。

28 人を育てることは、結果的に、自分を育てることになる。

29 子を育てるために必要なのは、テクニックよりも、一つの行動。

30 人の巣立ちをじゃましてはいけない。1から10までめんどうを見ると、成長は止まってしまう。

31 孤独死、大いに結構。死に方をあれこれ心配してもしょうがない。

最後の「31」は、生涯独身を貫こうと考えていた私にとって、大いなる金言です。

死に方を考えてもしょうがないですよね。

一人で死のうが、病院で死のうが、人間らしく穏やかに死ねたらそれで十分やと思います。

(引用元:P184)

この言葉がすべてを物語っています。

『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』第6章 「日々たんたん」な生き方

第6章が最後の章となります。

最後は生き方についてです。

第6章 「日々たんたん」な生き方
32 難題にぶつかったときも、「大丈夫、きっとなんとかなる」。

33 他人には他人の人生、自分には自分の人生があることを徹底して線引きしていくと、余計な軋轢も、ストレスも少なくなる。

34 人間関係の秘訣は、「距離感」に尽きる。踏み越えてはいけない一線は、決して超えずに保ち続けること。

35 孤独であることは、寂しいことではない。「孤独はよきもの」と受け入れると、ラクになることがいくつもある。

36 そんなにすぐに、結果は出ない。焦るときほど、上や下、過去や未来ではなく、「今この瞬間」を大切にする。

「32」は、確かにそうだろうなと思えます。

実際、これまでの人生においても「なんとかなって」きました。

ということは、これからも「なんとかなる」のでしょう。

難しく考えずに生きるのが良いことだと示してくれているようです。

そして、最後の一節がこちら。

37 はなばなしい成功や活躍をせずとも、一隅を照らす存在になればよし。

本当に気が楽になります。

映画だって、主役は脇役がいるから主役になれるのであり、端役の人たちもいるから成立するのです。

自分なりの成功や活躍で十分なのです。

まとめ

以上『書評『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』』でした。

いかがでしたか?

私は独身で人付き合いをしない人間ですから、他の人が読めばまだまだ刺さる章はたくさん存在しています。

あなたの置かれた状況によっても刺さる章は変わるでしょう。

とにかく何かしらの悩みを抱えている人であれば一読の価値がありますので、試しに読んでみてください。

そして読み終わると、心の重荷が降りたような気分を味わえるのではないでしょうか。

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