若者の結婚離れはコロナ禍で加速。結婚すると貧乏になる時代へ
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
人口減少とともに年々減少の一途を辿る結婚。
結婚して子どもを産んでくれる人が増えなければ人口減少に歯止めがかかりません。
しかし残念ながら歯止めをかけるどころか減少が加速している現実があります。
そして結婚すると貧乏になってしまう悲しい現実も存在しています。
今回は結婚とお金について考えていきたいと思います。
婚姻数の減少はコロナ禍で急加速
まずは厚生労働省が発表している婚姻数の推移です。
過去5年分を表にまとめました。
年 | 婚姻数(件) | 増減(件) |
2016年 | 636,522 | -13,997 |
2017年 | 623,010 | ‐13,512 |
2018年 | 602,735 | -20,275 |
2019年 | 615,652 | +12,917 |
2020年 | 537,583 | -78,069 |
2021年 | ? |
この表を見ると2019年は前年より増加していますが、それ以外の年はすべて減少しています。
2019年に婚姻数が前年を上回った理由は「令和への改元」です。
おめでたいムードの中、7年ぶりに婚姻数が前年を上回りました。
しかし2020年になると新型コロナウイルスの流行により状況が一変しました。
結婚式など挙げられる状況ではなくなり、婚姻数は前年を7万8千件も下回りました。
2021年は10月まで発表されており414,328件。
2020年は10月までなら424,343件だったため、なんと約1万件も減少しています。
2020年の婚姻数減少はコロナ禍によるものであり、状況が若干改善されている2021年は回復してくるものと想像していました。
しかし実際には婚姻数はむしろ減少しています。
まだ11月と12月分が残っていますので減少が確定したわけではありませんが、少なくともコロナ禍以前の水準には戻らないことを意味しています。
そして将来の人口減少スピードが加速する可能性も高めることになりかねず、大きな問題と言えます。
この点の解決には一個人ではどうしようもないところがありますので、ここまでにとどめておき、本題の結婚とお金の話に戻りたいと思います。
家を買えば住宅ローンの返済のための人生になる
結婚して子どもを産み、マイホームを購入し、幸せな毎日を過ごす。
結婚にポジティブなイメージを描く女性は多いと思います。
男性でも結婚したいと考えている人は半数以上にのぼるかもしれません。
しかし現実は残酷です。
マイホームの購入には高額の費用が必要なため、ほとんどの人は住宅ローンに頼ることになるでしょう。
となれば、長きに渡り住宅ローンを返済し続けなければなりません。
あたかも住宅ローンの返済のために働き、生きているような状況です。
さらにマイカーも保有するとなれば、自動車ローンも返済したり、しかもいろいろな維持費がかかります。
よって、ますます生活に余裕が無くなります。
大学生の約半数が奨学金を活用している
さらに子どもが生まれれば大変です。
子育てには労力もかかりますし、いろいろな費用がかかります。
「学歴フィルター」という言葉がありますが、良い会社に就職させたいなら良い大学へ進学させたいことでしょう。
となれば、小さい頃からいろいろな習い事をさせたいと思うのが親心ですが、習い事にもお金がかかります。
一つではなく複数の習い事も当たり前です。
そして辿り着いた大学でもやはり入学金・学費はかかります。
しかし現実は非常に厳しいと物語る調査結果があります。
日本学生支援機構の「平成30年度学生生活調査」によると、大学(昼間部)で47.5%の学生が奨学金を活用していることが分かりました。
もはや大学もお金を借りて行く場所になっているのです。
日本のこのような現実を見ると、お金のない人が結婚を諦めるのも無理はないと納得せざるを得ません。
収入があっても徹底した支出管理を行わないと、結婚して子どもを産んだがために貧乏になってしまうように見えてきます。
「良きパートナー」を見つけられるか
私自身は結婚経験がないため、結婚自体を否定することはしませんし、むしろ結婚して子どもを育てる人は偉いしすごいと思っています。
ただ、私の場合はたまたま独身を貫いていた結果、資産形成の面で普通の人よりうまくいっただけです。
だから「独身のほうがお金が貯まりやすい」とお金を貯めるという面にだけ焦点を当てて独身を推奨しているに過ぎません。
しかし一方で「金持ち本」を見ると、結婚している人が多いのも事実です。
そして良きパートナーシップを築いている人がお金持ちに辿り着いている傾向が見えています。
もちろん昔は結婚するほうが普通だったという時代背景もあるでしょう。
長い人生ですから良いときも悪いときもあるでしょう。
お互いに共通の目標を達成するため、長きに渡り協力しあえるような人を見つけられなければ、お金の面に関して言うと結婚などしないほうがマシというのが現代日本の現実なのではないでしょうか。
まとめ
以上『若者の結婚離れはコロナ禍で加速。結婚すると貧乏になる時代へ』でした。
いかがでしたか?
そもそも「結婚はお金のかかるもの」と認知されており、お金がないことを理由に結婚を諦めている若者が増加しているのも事実でしょう。
収入の少ない人は結婚したくてもできない。
収入があって結婚したら、支出が多くて地獄が待っている。
結婚の現実がこれならば、自己防衛のために結婚しないほうがマシと考える人が増えるのも仕方ありません。
日本の未来を担う子どもを産んだ家庭にはもっと手厚い保障がなされる社会になってくれることをただただ願うばかりです。
以下関連記事です。
就職氷河期世代には結婚して子どもを持つことなど到底無理という人が多いです。
結婚して子どもを持つと保険にも入らなければと考える人が多いようですが「億り人」は保険に入りません。
40代後半で準富裕層に到達した人も結婚していません。