26年外資に勤務した男が語る「FIRE=幸せ」と限らない残酷な現実

26年外資に勤務した男が語る「FIRE=幸せ」と限らない残酷な現実

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

久しぶりに「東洋経済オンライン」にFIREに関する記事が掲載されていました。

しかしタイトルから明らかにネガティブであると分かります。

一体何があったのでしょうか?

記事の中身を見ていきましょう。

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失ったモノとは「社会的なつながり」

何やら記事の冒頭から怪しい雰囲気が漂っています。

記事の筆者は柳川洋という人。

どうやら外資系証券会社に26年勤務していたらしいです。

きっと高収入だったのでしょう。

さて、本題に戻ります。

FIREを目指している人は「FIRE達成=人生の成功者」みたいなイメージを持っているかもしれません。

しかし、どうもそうではない現実が浮かび上がってきます。

FIREするとサラリーマンとしての面倒ごとから解放され、ホッとしたと柳川氏は語ります。

しかしその一方で大事なものを失ったとも語っています。

それは「社会とのつながり」です。

会社を離れると「孤独」になる。

これはFIRE達成者がよく語ることです。

柳川氏も例外ではなかったようです。

仕事をしていれば嫌なこともたくさんあり、ストレスも抱えます。

その一方で苦労して乗り越えた先には達成感があり、常に誰かから仕事を依頼される状況では他人から必要とされているとの自己肯定感も得られるものです。

しかしFIREすればそれらは無くなり、自らの存在価値を問うことになります。

誰にも必要とされない孤独な状況にメンタルを蝕まれ、FIREを卒業してしまう人がいるのも事実です。

予想外の2つのストレス

柳川氏はFIREをしてみて、さらに2つのストレスに悩まされることになりました。

一つは「家族」です。

家族とは意外に感じるかもしれませんが、一方でよく聞く話でもあります。

定年後にずっと家にいることで奥さんとの関係性がギクシャクし始める、なんて話を聞いたことがある人が少なくないのではないでしょうか。

柳川氏のFIRE後は、まさにそれ。

奥さんにしてみれば、今まで朝から晩まで家にいなかった旦那がずっといるのです。

家族から「巨大な異物」として扱われている感を感じたようで、非常に切ない話です。

せっかくFIREしたのに家にいづらくなるとは予想だにしなかったでしょう。

もう一つの予想外は「物価上昇」です。

皆さんはご存知でしょうが、2021年あたりから急激に物価が上昇し始めました。

2021年から物価が上昇することを事前に把握していた人はいないでしょう。

物価上昇が事前の想定になかった場合、資産減少が予想より早まっていきます。

資産が減っていくことは、想像を絶するストレスであることは経験したことのない人には分からないでしょう。

「せっかく会社を辞めたのに、また働ないといけないかも。」

急激に不安に駆られ始めると、そのストレスは半端ではないのです。

筆者の幸せを取り戻した方法

ここまで見てきて分かると思いますが、FIREは達成したら幸せになるのではありません。

FIREによって失うものもあります。

そしてFIREは幸せを手に入れるための「手段」でしかないのです。

記事の筆者は幸せを取り戻すために何をしたのでしょうか?

それは「仕事への復帰」でした。

FIREしていた期間は、わずか半年でした。

サラリーマンとしてではなく起業という手段を選択したとのことです。

がむしゃらに働くことに疲れてFIREしたのに、半年後には朝から晩まで働く姿に戻りました。

そして皮肉なことに強い幸せを感じているようです。

「社会的なつながり」「自己肯定感」を感じられているのが大きいです。

人はのんびり過ごすより、チャレンジしているほうが幸福感を感じられるのかもしれません。

20代・30代のうちにFIREしたいとお金を貯めている人は、あまり早まらないことです。

FIREした後の人生が圧倒的に長いです。

資産形成に励むだけでなく、「孤独対策」「自己肯定感を感じられる生き方」を用意することも怠らないようにしましょう。

まとめ

以上『26年外資に勤務した男が語る「FIRE=幸せ」と限らない残酷な現実』でした。

いかがでしたか?

人生は一度きり。

後悔のないよう生きなければなりません。

それゆえに判断は慎重におこないたいところ。

FIREは楽しそうですが、良い面ばかりを見ていると失敗するということを先人の経験から知っておきましょう。

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