資産18億円を築いた「シゲルさん」が大切にする投資の格言8選
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日は私の購入した本の中から。
昨年末に発売された日本の投資家の本です。
87歳の現役トレーダーで、資産はなんと18億円。
名前は「シゲルさん」こと藤本茂さんです。
テレビ・ネットで「日本のウォーレン・バフェット」と話題とのことですが、私はメディアで見たことはなく、存じ上げませんでした。
デイトレーダーらしいのですが、長期投資派の私もは読まないわけにはいかないと思い、すぐに書店で手に取りました。
今回は長期・分散・積立投資派の人にも役立つかもしれない、シゲルさんが大切にする相場の格言をご紹介していきます。
シゲルさんは19歳で投資を始めて68年
まず驚くのが生まれが1936年だということ。
日本の歴史でいえば二・二六事件があった年です。
日本史を学べば必ず聞いたことがあるであろう、陸軍将校が起こした超有名なクーデター事件です。
そんな年に生まれ、19歳で投資を始めたと語っています。
それから68年。
バブル崩壊後に10億円あった資産を2億円まで減らしたそうです。
しかしそこから回復し、今では18億円まで資産を増やしています。
私が今回この本を紹介したくなった理由は、まさにこのバブル崩壊を乗り越えた経験です。
昨今のネットで名前が挙がっている投資家気取りの人たちは、大半がリーマンショック以降に投資を始めた人ばかりで、本当に相場が苦しかった時期を全く経験していません。
だから信頼に足らず、というのが私の評価です。
そんな人たちに対し、68年もの経験は資産額より大きなものがあります。
そこで今回は「シゲルさん」の大切にしている投資の格言をご紹介していきます。
シゲルさんが大切にする投資の格言1.相場のことは相場に聞け
シゲルさんが大切にする投資の格言1つめは「相場のことは相場に聞け」です。
「相場の行方は相場だけが知っている」という格言。頭でどれだけ考えていたとしても、そのとおりにいくことなんてそうはありません。ただ、だからこそ人生はおもしろいんじゃないでしょうか。意地を張りすぎず、思いどおりにいかない人生と相場を楽しむ心の余裕を持つことが重要です。
相場なんてどうなるか誰にも分かりません。
そんな著名な投資家であっても的中するかは2分の1。
一方、積立投資派は相場の予想など必要ありません。
上がろうか下がろうか関係なく、目標の資産に到達するまで積み立てを続けるのみです。
シゲルさんが大切にする投資の格言2.頭と尻尾はくれてやれ
シゲルさんが大切にする投資の格言2つめは「頭と尻尾はくれてやれ」です。
投資家の心理として、「なるべく高く売りたい、なるべく安く買いたい」と思うもの。でも、「ここが最高値だ!」と思った時はまだ伸び、「ここが最安値だ」と思ったときはまだ下がったりします。魚でも、頭と尻尾は食べられないですよね。天井や底を無理して狙おうとすると、まずい結果に終わりがちです。それよりもチャートが反転し始めた瞬間を狙ったほうが確実だということを頭に叩き込んでおきましょう
短期投資をやっていた頃は、安く買うことを考えていました。
しかし、どこが安いのかは振り返って見ないと分からないものです。
積立投資派は高いか安いかなど気にする必要はありません。
積み立ての設定をしているタイミングで購入していくだけです。
仮に暴落しても、目標に到達する日までは売却をせず、地道に積み立て続けるのみです。
シゲルさんが大切にする投資の格言3.売るべし買うべし休むべし
シゲルさんが大切にする投資の格言3つめは「売るべし買うべし休むべし」です。
「株は売るか買うか(取引を)休むか」という当たり前のことですが、「休むことも大事だ」という意味が含まれた格言です。デイトレーダーというと、PCモニターを前にして、ひっきりなしに売買を繰り返しているイメージがあるかもしれませんが、そうでもありません。市場が活発じゃないときには手を出さない。1つひとつの取引を反省する。大きな経済の流れを確認する。それらのバランスを取ってこそ、儲けられるのです。
短期投資派はよく知っておくべき格言です。
ときには休むことも大事です。
積立投資派にとってはこういうメンタルに影響することを無視できるのがメリットです。
あとは暴落時に狼狽売りをしないようにする鋼のメンタルが求められます。
シゲルさんが大切にする投資の格言4.山高ければ谷深し
シゲルさんが大切にする投資の格言4つめは「山高ければ谷深し」です。
急騰した相場は急落しがちであることを指した格言です。ついつい株価が値上がりしたときは「まだ上がるはず」と思ってしまいがちですが、よく知らない銘柄がねあがりしたからといって安易に飛びついてしまうと大やけどします。高値でつかんで大損してしまった、なんてことにならないように、上がっているときほど気をつける必要があります。
急騰した相場は急落しがち。
まさにおっしゃるとおりです。
積立投資派は株価が上がっても下がっても一喜一憂せず、ただただ積み立て続けるのみです。
ゴールは遠い未来にあるのです。
シゲルさんが大切にする投資の格言5.漁師は潮を見る
シゲルさんが大切にする投資の格言5つめは「漁師は潮を見る」です。
漁師は魚をとるとき、潮の流れを重視します。株式投資も同じです。勘に頼るのではなく、チャートという過去の動きや経済の流れをしっかりと確認し、その波に乗って取引することでようやく効果が出るのです。
積立投資派としては、極論流れなど関係ありません。
勘に頼るのではなく、ネット証券に積立設定をしておくだけ。
そうすれば決まった日に決まった金額で購入してくれます。
シゲルさんが大切にする投資の格言6.半値八掛け二割引
シゲルさんが大切にする投資の格言6つめは「半値八掛け二割引」です。
下落局面で底の水準を判断する目安とされる格言です。たとえば1万円の値がついた株であれば、1万円×半値(0.5)×八掛け(0.8)×二割引(0.8)=3200円までは下落しても全くおかしくないということ。株の世界に入るなら、甘い理想をを描くだけでなく、それくらい下落してしまうかもしれないという現実を受け止め、覚悟を持つことが必要なのです。
積立投資をしている人にも参考になる格言が出てきました。
長期でみると勝つ確率が高いと言われる積立投資ですが、当然株価下落の影響を受けます。
もし大暴落が起きた場合、1000万円積み立てていたら320万円まで資産の減少する可能性があるということです。
新NISAも始まり、投資は徐々に広がってきていますが、資産が増えることを期待しすぎて資金を投じすぎると、大きな損失につながるかもしれません。
シゲルさんが大切にする投資の格言7.人の行く裏に道あり、花の山
シゲルさんが大切にする投資の格言7つめは「人の行く裏に道あり、花の山」です。
儲けるためには、普通の人とは逆の行動をとらなくてはいけないという格言です。大勢の人が「いい」と言ったから買う、「悪い」と言ったから売るといった投資を繰り返していても、損するだけです。人より儲けるには、「いまみんなはどう考えているのか。そこで自分はどうすべきか」を考えることが大事ですよ。
儲けようと思ったら他人と同じことをしていたらダメです。
著名な投資家が買った株を追いかけて買ったところで高値を掴まされるだけです。
一方、積立投資派は市場全体の成長に賭け、インデックスファンドを買いますから、他の人と同じような投資にならざるを得ません。
シゲルさんが大切にする投資の格言8.相場師は孤独を愛す
シゲルさんが大切にする投資の格言8つめは「相場師は孤独を愛す」です。
利益を上げられる投資家ほど、人の話に左右されず、孤独な状態で投資をしているという格言です。インターネットを使えば簡単い情報が得られ、人脈もつくれてしまう時代ですが、その情報や人脈は本当に意味のあるものでしょうか。自分の力でとことん株と向き合うからこそ、自分の頭で考えられるようになるのです。
人に聞きながら投資しても実力はつかないですから。
最後は自分次第。
自分の頭で考えて行動できる人が生き残ります。
まとめ
以上『資産18億円を築いた「シゲルさん」が大切にする投資の格言8選』でした。
いかがでしたか?
最後にまとめです。
1.相場のことは相場に聞け
2.頭と尻尾はくれてやれ
3.売るべし買うべし休むべし
4.山高ければ谷深し
5.漁師は潮を見る
6.半値八掛け二割引
7.人の行く裏に道あり、花の山
8.相場師は孤独を愛す
結局、投資とは「決めたルールをどれだけ守れるか」です。
要するにメンタルが大きく左右するということです。
手法に走り勝ちなのですが、心を整えてこそ投資は勝てるのです。
謙虚に地道に継続していきましょう。
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