年収1000万円以上の割合は?でも貯金ができない家計の特徴5選

年収1000万円以上の割合は?でも貯金ができない家計の特徴5選

世帯年収1170万 全部使い果たす残念夫婦』という記事を読みました。

たまにいるみたいですね。

年収1000万円以上あるのに、貯金ができない人。

しかも、今回の事例は夫婦そろってというから驚きです。

なぜ1000万円を全部使い果たしてしまったのでしょうか?

そこで今回は、年収1000万円以上の人にスポットを当て、割合はどれくらいいるのか、そしてなぜ貯金ができないのかを順番に見ていくことにしましょう。
 

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今回の動画は『【衝撃の事実】多くの人々が老後資金を準備できない本当の理由』です。老後のお金に不安を抱えている人はたくさんいます。しかし、老後資金をちゃんと貯められる人は一部の人に限られます。多くの人はなぜ老後資金を準備できないのかを調べてみましたので、ぜひ参考にしてください。
また、『【本物の準富裕層が語る】「金融資産5000万円は勝ち組」は真っ赤なウソ』も公開していますので、併せてご覧ください。
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年収1000万円以上の世帯の割合

そもそも日本には、年収1000万円以上の人はどれくらいいるのでしょうか?

国税庁の『民間給与実態統計調査』(平成29年度)によると、年収1000万円以上の給与所得者は調査対象者数およそ4945万人中222万人、割合は4.5%でした。

金融資産が3000万円以上の人の割合は約20%ですから、年収1000万円以上になることがいかに大変なことががよく分かります。

それでも222万人ですから、なかなかの人数の人が年収1000万円を稼いでいるとも言えます。

一方、貯金の調査でよく使われる『家計の金融行動に関する世論調査』(平成29年度)によると、年収1000万円以上の世帯の割合は回答数3771世帯中221世帯、5.9%でした。

ちなみに、これは2人以上世帯の数値です。

単身世帯の調査結果では、年収1000万円以上の世帯の割合は回答数2500世帯中33世帯、1.3%でした。

合計すると、回答数6271世帯中254世帯、4.1%でした。

だいたい近い割合になりました。

日本に年収1000万円以上稼ぐ人は、4%から5%程度であるということです。
 
 

年収1000万円以上なのに貯金ができない今回の事例

では、今回登場する年収1000万円以上なのに貯金ができない家計の事例は、夫が一人で1000万円以上稼いでいるわけではなく、夫婦合わせて1000万円以上稼いでいる家計です。

その収支は次のようになっています。

夫:43歳、生命保険営業
妻:36歳、化粧品販売
世帯年収1170万円(夫750万円、妻420万円、貯金250万円)

住居費   103,000円
食費    78,000円
水道光熱費 24,000円
通信費   12,000円
生命保険料  6,000円
自動車関連費  0円
生活日用品費 6,000円
夫の健康・医療費 54,000円
妻の健康・医療費 35,000円
習い事費  76,000円
交通費  10,000円
被服費  32,000円
交際費  12,000円
娯楽費  40,000円
理美容費  38,000円
嗜好品  3,000円
その他  18,000円
エステローン 20,000円

夫婦の手取り月収 600,000円
支出合計  567,000円
毎月の差額  33,000円

今回の事例は夫婦合わせて1000万円の年収ということですが、あくまで額面上の話。

手取りは月60万円だそうです。

多いと思いますか?少ないと思いますか?

1000万円超えても、その程度なんです。

で、支出の内訳を見て、ツッコミどころが満載です(笑)

上から順番に見ていくことにしましょう。
   
 

年収1000万円以上でも貯金ができない家計の特徴その1 食費

2人で78,000円って、すごくないですか?

この夫婦の特徴、健康オタク。

ココナッツオイル、オーガニック食品、スムージーなど、かなり健康志向が強く、食費を押し上げています。

二人暮らしの食費の平均は65,050円です。

貯金できない家計は、外食が多かったり、食材にこだわりすぎて、食費をかけすぎていることが多いです。

食費の平均を目標にして、食費の節約をすべきです。

目標:マイナス13,000円
 
 

年収1000万円以上でも貯金ができない家計の特徴その2 健康・医療費

ちょっと珍しいパターンですが、夫婦そろって何やらいろいろなことにお金をかけています。

まず夫は、サプリ、栄養ドリンク、プロテインと健康オタクっぷりを発揮。

いわゆる医療費は3000円程度です。

一方の妻は、鍼灸院にコラーゲンサプリ。

夫婦そろってサプリにはお金を投じています。

おそらく収入が少なければ絶対に手を出していないのでしょうが、収入が増え、家計に余裕が出てきたので購入し始めたのでしょう。

収入が増えると、それに伴って支出も増える。

典型的なパーキンソンの法則です。

正直、全部やめてもいいくらいだと思います。

目標:マイナス45,000円
 
 

年収1000万円以上でも貯金ができない家計の特徴その3 習い事費

習い事って何だろうと思ったら、スポーツジムでした。

にしても、夫婦二人で76,000円って、いくらなんでも高くないですか?

お金に余裕があるならスポーツジムくらいはいいんじゃないかとは思いますが、もう少しプランは考えるべきです。

もっと安いジム・プランはいくらでもあるはず。

毎月支払う固定費となっていくわけですから、できるだけ安く抑えるべきです。

目標:マイナス50,000円
 
 

年収1000万円以上でも貯金ができない家計の特徴その4 娯楽費

貯金ができない家計の特徴として、趣味にお金を投じすぎるということがあります。

この夫婦もまさにそうなのですが、その中身は夫のマラソン、自転車、トライアスロンの参加費だとか。

そんなに大会に出て、どこを目指しているのでしょうか?

体を鍛えて、健康的なのはよいのですが、何か方向が違うような気が。。

目標:マイナス20,000円
 
 

年収1000万円以上でも貯金ができない家計の特徴その5 理美容費

女性の場合、注意したいのが被服費と理美容費。

やはり例外ではなく、お金を使いすぎていました。

化粧品・美容液で月15,000円。

おっさんにはピンと来ませんが、安くはないでしょう。

さらに美容院に17,000円。

これは強烈な出費です。

目標:マイナス20,000円
 
 

家計見直しの目標を達成すると148,000円の削減

今回ピックアップした5つを全部足すと、家計見直し目標は148,000円になります。

これを削減できれば、1カ月の貯金額は33,000円から181,000円まで上昇します。

正直言って、まだまだ支出は多すぎますが、第一歩としては十分でしょう。

使途不明金と思しき支出「その他」という18,000円もあります。

エステローン20,000円というのも気になります。

この夫婦には子どもがいないようですから、この支出額でとどまっていますが、子どもがいたら一体どうなるのやら。

夫婦の趣味や健康志向の支出を我慢することができるのでしょうか。

これだけの収入ですから、なんとかして月20万円は貯金していきたいです。

月20万円貯金できれば、年間240万円の貯金ですから、現時点で有している貯金額にほぼ並びます。

4年で1000万円近くの貯金ができます。

猛スピードでお金が貯まりますから、今度はそれを投資に回していくとよいでしょう。
 
 

まとめ

以上いかがでしたでしょうか?

年収1000万円以上でも貯金ができない理由は分かりましたか?

どんなに収入が多くても、支出が多くては貯金ができないという、ごく当たり前のことでした。

さらに言えば、年収1000万円は、たいして多い年収ではないということにも気づいてもらいたいです。

遊んで暮らせるような収入額ではありません。

年収が400万円だろうが1000万円だろうが、支出を増やさぬよう心掛け、地道に貯金していくのが最も良いと考えるのは僕だけでしょうか。

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