元三菱サラリーマンの人生相談「FIRE後の人生、何をして過ごしてる?」
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
楽天証券のメディア「トウシル」に掲載されたFIREに関する記事です。
あの"元三菱サラリーマン"こと穂高唯希氏の連載。
1年最後の記事にふさわしい(?)人が登場してくれました。
最終回の今回は「FIRE後の過ごし方に関するQ&A」となっています。
Q:FIRE後、毎日何をして過ごしていますか?
FIRE後の過ごし方が気になるのでしょうか?
個人的には他人が何をしようと勝手なのですが、まあよいでしょう。
穂高氏の場合、本を書いたり、農業を始めたり、旅行したり、自由気ままに暮らしているように見えます。
以下のような回答もしています。
何年目であっても共通して注力しているのは、ブログを書くこと、投資やライフスタイルの相談に対するブログやメール・通話での回答、メディアからの取材や寄稿、連載コラム、講演、ラジオ出演などの情報発信です。また、旅行、家族のことも大事にしています。平日は料理や洗濯・掃除などの主夫業もこなしており、時おり実家を訪問して親の様子を見に行ったりもします。それ以外では、水泳やテニス、ハイキング、英語や中国語で外国人と交流するなどを楽しんでいます。
自分のやりたいことだけをやって過ごす。
どれほどうらやましいことでしょうか。
ただし、次の質問とリンクするところはあります。
Q:FIRE後、暇を持て余したりしていないのでしょうか?
FIREしたら24時間365日、ずっと自由な時間です。
言い換えれば自分ですべての時間を管理しなければならないとも言えます。
実はこれが意外と難しいのですが、穂高氏は次のように回答しています。
A:私は人一倍好奇心が強く、主体的に物事を決めていく性格のせいか、実は「暇を持て余す」という感覚がぴんときません。人生は短く、やりたいことは無限にあるのです。
ただ、私も一時期ゲームをやりすぎて「今日なんもせんかったな…」とぼうぜんとした時期もありました(笑)。ただ、FIREした後は、「今日は誰と会おうか、何をしようか」という期待とともに目覚めることが多いです。変化と充実に富む、至福の日々です。
実は大半の人は「やりたいことが見つからない」のです。
FIREして最初のうちはよいのですが、しばらくするとやりたいことが底を突くのです。
そして自由から怠惰へ変化し、何の刺激もない生活に飽きてしまうのです。
私は「やりたいこと100リスト」を作成し始めたものの、一向に埋まる気配がありません。
FIREを目指している人は、100個やりたいことを簡単に挙げられればFIRE適性ありと考えてよいのではないでしょうか。
逆に100個のリストを埋めるのに苦労した人は、FIRE卒業予備軍かもしれません。
Q:自由な時間が増えると支出も増えるのでは?今の趣味や楽しみは何ですか?
FIREすると支出が増えるのではないかとの疑問に対しては、次のように回答しています。
A:確かに、旅行や食事会などが多い月は支出が増えます。また、快適な空間や時間(例:グリーン車など)を得るための支出も増えました。
しかし、趣味の1つであるスポーツ(水泳、テニス、登山)はさほどお金がかかりません。
お金がある、ないにかかわらず、いろんな人に会って、おいしいものを食べて、人や映画、書物などあらゆるものを通じて、多様な価値観や考えに触れることはとても楽しく、大切なことです。
FIREは「4%ルール」に代表されるように、潤沢な資金を持つFIREでもない限り、そこまで資金に余裕があるとは思えません。
そのため、お金の使い過ぎは将来の致命傷となる可能性があります。
よって支出は極力増やさないようにしなければならないと思っています。
しかし穂高氏でさえ支出が増えたということですから、普通の人は高い確率で支出が増えるのではないでしょうか。
よって、FIREする際の資金の読みとしては、現役時代より多い支出で計算しておくのが無難と言えそうです。
Q:FIRE前とFIRE後、生き方や人生観、優先順位は変わりましたか?
次はFIRE前後で生き方とかが変わったかどうか。
穂高氏の回答はこちら。
A:FIRE前と後とで、変わらないのは、「人間いつ死ぬかわからない」という死生観です。
そのため、お金を切り詰めて「資産額」という数字の拡大を追い求めるようなことはしていません。
ズバリ「変わらない」と。
このあたり、穂高氏はブレないのでしょう。
Q:勤労所得がなくなると、下げ相場はかなりメンタルに来るのでは?どうメンタル維持していますか?
最後は下げ相場時のメンタルについて。
穂高氏はコロナショック時について次のように語っています。
A:勤労所得がなくなったかわりに、文筆などによる新たな収入が生まれました。
ただ、コロナショックは予期できず、一時的に資産は3割ほど減りました。
このときは正直しんどく感じたこともありましたが、金融市場が荒れていても目前の現実世界は何事もなかったため、不思議な感覚を覚えたものです。しょせん貨幣は媒介手段に過ぎない、そんなこともあらためて感じました。
穂高氏もコロナショックで大きなダメージを受けたようです。
それでも「買い」に向かったとは、メンタルが相当強いのでしょう。
下げ相場で学んだことは次の2つだと語っています。
1.平時から相場がどちらに転んでもよいように資金管理をしておく
2.株を安く買うにはみなが売りたいときに買い向かう必要があることを念頭に下げ相場に臨む
コロナショックはすぐに戻り、さらに株価が上昇していきましたから大きなダメージとはならなったと思います。
本当の不景気に入ったとき、資産がジワジワと長期的に減少していくときが勝負でしょう。
FIREは「新たなスタート」
穂高氏は最後に良いことを語っていました。
物事のよしあしは決断した時点で決まるのではなく、その後の生き方によって決まるものと思います。
FIREを「ゴール」と思っている人が多いように感じます。
しかしFIREしてみたのに、思い描いた生活と異なり、結局「FIRE卒業」と言って会社に再就職する人が続出しました。
おそらくFIRE達成、つまり目標金額まで資産を増やすことが目標になってしまい、FIRE後の生活を具体的に思い描くことができていなかったのだと推測されます。
FIREは目的ではなく手段です。
あなたはFIREして自由を手に入れて何をしたいのでしょうか?
会社に縛られるのを嫌い、主体的に生きる選択をしたはずなのに再就職するなど私は愚の骨頂だと思います。
そしてFIREするなら死ぬまでやりきるためのプランと根性、覚悟は必要かなと思いました。
まとめ
以上『元三菱サラリーマンの人生相談「FIRE後の人生、何をして過ごしてる?」』でした。
いかがでしたか?
穂高氏のインタビューを読んで、改めてかなり強靭なメンタルの持ち主なのだと感じました。
あなたは何を感じたでしょうか?
FIREするならば、人生で後悔しないよう、その後の人生でどんなことをしたいのか、具体的なプランを描いておくべきです。
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