ゼロで死ね!「貯金」よりも大切なのは「お金を使い切る」という意志だった
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
私は恥ずかしながらこの本を知りませんでした。
冒頭の一節をご紹介すると、かなり高評価を得ている本であることが分かります。
お金を「貯める」ことではなく「使い切る」ことに焦点を当てた、これまでにないお金の教科書が、注目を集めている。『DIE WITH ZERO ~人生が豊かになりすぎる究極のルール』という翻訳書だ。昨年の発売からじわじわと口コミで話題となり、続々と重版が決まっている。現地では経済学者、起業家、ニューヨークタイムズ紙など多方面から絶賛を受け、日本でも著名な起業家、書評家、投資家、マネー系YouTuberなどから「滅多にない超良書」「これぞ理想の生き方」と絶賛の声が相次いでる。人生を最大化するために、金と時間をどう使うべきか? タイトルにある「ゼロで死ね」の真意とは? さまざまな気づきを与えてくれる本書から、その一部を抜粋して紹介する。
お金を貯めることを意識する人が多い中、「使い切る」ことに焦点を当てるとは画期的とも言えます。
では記事の中身を見ていくことにしましょう。
「ゼロで死ぬ」は効率の極み
生きているうちに金を使い切ること、つまり「ゼロで死ぬ」を目指してほしい。そうしないと、人生の限りある時間とエネルギーを無駄にしてしまう。エンジニア出身であるせいか、とにかく私は効率が好きで、無駄が嫌いだ。そして、人生のエネルギーを無駄にすることほど、もったいないことはないと考えている。だから私にとって、「ゼロで死ぬ」というのは完全に理にかなっている。
もちろん、死ぬ前にゼロに到達すべきではない。死ぬ直前にひもじい思いをしたい人などいない。だが、せっかく貴重な時間と労力を費やして稼いだ金を、生きているうちにできる限り使い切ってほしいと思うのだ。
本書で訴えていることは明確で、「生きているうちにお金を使いきる」ことです。
あなたはこれまで貯金するために、どれだけ多くの時間と労力をかけてきたでしょうか。
多くの犠牲を払って貯めたお金を使いきらずに死ぬのは本望ですか?
せっかく貯めたお金は使い切ろうと言ってはいますが、お金だけにフォーカスを当てた本ではありません。
一度きりの人生なのにお金を貯めることに意識が向くばかりで、「今を生きることを先送りしていませんか?」と問いかけています。
つまり重要なことは、流されて生きるのではなく、自分にとって大切なことを見つけ、そこに惜しみなくお金を使おうというのです。
要するに、今しかできないこと、つまり「経験」にお金を投資しようと主張しています。
本書では人生で一番大切な仕事は「思い出作り」と言っています。
人生は経験の合計です。
あなたは今の生き方で、死ぬ時にどれだけの思い出を残せますか?
なんとなく貯めこむ人生は、もったいなさすぎる
「いつ死ぬかなんてわからない」という現実的な疑問に対して、モディリアーニはとてもシンプルな答えを示している。「安全に、かつ不要な金を残さないためには、人が生きられる最長の年齢を想定すればいい」と。つまり、自分が可能な限り長寿をまっとうすることを前提に、1年当たりの消費額を決定するのだ。
多くの人はそれすら計算していない。なんとなく必要以上の金を貯め込んでいるか、必要なだけ貯めていないかのどちらかだ。それでは、人生を最適化することはできない
私たちは必ず死にます。
だからこそ、なんとなくお金を貯める人生をやめ、経験にお金を使う、今しかできないことに投資すべきと前段で説明しました。
しかし大きな疑問は「いつ死ぬか分からない」ことです。
この疑問に対する回答は「可能な限り長寿を全うすることを前提に、1年当たりの消費額を決定する」ことだと主張しています。
そしてお金を取り崩し始めるのは元気な40歳から60歳のうちから始めるべきだとも語っています。
なぜなら元気で楽しめる体力があるうちでなければ、経験から楽しみを引き出せないからです。
つまり「お金の価値」は加齢とともに低下するのです。
20代・30代でお金を貯めることを優先し経験を先延ばしすると、高齢ではもはや経験不可能になってしまうものがたくさんあります。
お金と健康のバランスから考える「真の黄金期」は一般的な定年の年齢よりはるかに前に訪れます。
私たちは喜びを先送りせず「黄金期」にこそお金を惜しみなく使うべきであると主張しています。
本書の個人的感想
この本の目次は以下となっています。
ルール1――「今しかできないこと」に投資する
ルール2――一刻も早く経験に投資する
ルール3――ゼロで死ぬ
ルール4――人生最後の日を意識する
ルール5――子どもには死ぬ「前」に与える
ルール6――金、健康、時間のバランスを最適化する
ルール7――やりたいことの「賞味期限」を意識する
ルール8――40~60歳に資産を取り崩し始める
ルール9――大胆にリスクを取る
この本で言わんとすることはよく理解できます。
これまでお金を貯めることに執着してきたあまり、経験にお金を使うという選択肢はほぼ選びませんでした。
だから「経験にお金を使う」、元気なうちにお金を使う、という提案は一定の理解はできます。
しかし、現実的に死ぬときにゼロになるよう使い切るのは不可能です。
これは筆者も語っています。
そして現代日本において、老後のお金の不安が払しょくできないのも事実です。
だからこそ「1年当たりの消費額」が読みづらいのです。
葬儀代なども用意して死ななければ、遺る親族に迷惑をかけます。
どこまで実践できるかは本当に難しいと思いますが、考え方としては同意できる内容でした。
まとめ
以上『ゼロで死ね!「貯金」よりも大切なのは「お金を使い切る」という意志だった』でした。
いかがでしたか?
あなたは何のために貯金しているのですか?
そしてどのように生きようとしているのですか?
せっかくの貯めたお金を遺して死ぬことこそもったいないの極みではないでしょうか。
元気なうちに取り崩し始めるのは勇気を必要としますが、一方でまっとうな主張でもあります。
今後の人生のプランを組み立てる上でちょっぴり心の中にとどめておいて損はないと思いました。
以下関連記事です。
後悔しない人生を送るために60歳までには完全リタイアしたいところです。
お金は使ったほうがよいとはいえ、貯金できないだけの「クズ」にはならないようにしましょう。
お金を使った方が楽しいけれど老後の不安は尽きないのです。