57歳独身で貯金4500万円なら無理に投資をしなくてもよい

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

「MONEY PLUS」で連載されている「FPの家計相談シリーズ」からです。

家計相談って本当に面白くて、いろいろな家計が出てきてツッコミどころ満載なのですが、今回は少々異なるテーストでした。

「投資をしたほうがよいかどうか?」ということですが、私は持論があるので今回取り上げてみることにしました。

多くの人が見習うべき極めて良好な家計の状態

まずは相談者の質問から。

そんなに浪費グセはないのですが、退職するまでに少しリフォームをしたいと考えてます。それと、元気な間は働けたらいいなと考えています。ただ一人暮らしなので高齢になってから病気になったらという不安もあります。

本題として、今の首相が自分で投資する事を勧めていますが、今月で57歳になる私の年齢で投資するのはいかがなものでしようか? 今までのように支出を出さないようにしてコツコツ貯めるのが良いのでしょうか?

宜しくお願いします。ローンはないです。退職金は300万くらいでしょうか?

この方、心配性なのでしょうか?

おそらく投資は不安で貯金のみでやってきたような気がします。

相談者の基本情報がこちら。

【相談者プロフィール】
・女性、57歳、会社員、独身
・同居家族について:なし
・住居の形態:持ち家(戸建て、近畿地方)
・毎月の世帯の手取り金額:20万円
・年間の世帯の手取りボーナス額:60万円
・毎月の世帯の支出の目安:15万円

収入は少ないですが持ち家があるのは強みです。

ボーナスももらえるのですから、ある意味十分と言えるかもしれません。

そして毎月の支出です。

【毎月の支出】
・住居費:0円
・食費:3万円
・水道光熱費:2万円
・教育費:0円
・保険料:7,000円
・通信費:8,000円
・車両費:2万円
・お小遣い:1万円

「車両費」があるということは自動車保有でしょうか。

パッと見余計な支出が一切ありません。

しかし気になるのは1か月の支出は15万円と回答している点。

上記の支出は9万5千円しかありません。

この差はどこにあるのでしょうか?

最後に資産状況です。

【資産状況】
・毎月の貯蓄額:-
・現在の貯金総額(投資分は含まない):4,500万円
・ボーナスからの年間貯蓄額:60万円
・現在の投資総額:0円
・現在の負債総額:0円

収入は決して多くないのに地道に4500万円までたどり着いています。

立派の一言です。

この方より収入の多い人はいくらでもいるはずですが、貯金の少ない人もたくさんいます。

支出の多いことが資産形成においてはどれだけ悪かを理解すべきです。

ちなみに「退職金が300万円」あるとのことですから、60歳時点で5000万円くらいになっているのではないでしょうか。

投資は人に勧められて始めるものではない

さてここから本題に入ります。

この方は投資を始めるべきか否か?

散々褒めちぎった後にぶった斬ります。

「そんなこと自分で考えろ」

これが私の回答です。

元も子もありません。

しかし私が記事を読んで感じた率直な感想はこれです。

私は他人に相談しないタイプで、常に自分で考えて結論を出してきました。

投資をするのもしないのも自分次第です。

さらに言えば投資は資産を失う可能性もあります。

それなのに他人に答えを委ねるなどできるはずがありません。

「投資は自己責任」とも言います。

また最近ちょっと芸能ニュースでも話題になった詐欺まがいの出来事もありました。

他人に委ねると詐欺に巻き込まれたりする可能性が生じるのです。

金融機関のカモになる可能性も

また相談したFPが仮に金融機関だったらと考えるとゾッとします。

金融機関の格好の餌食になるからです。

金融機関は自分たちにとって都合のよい金融商品を勧めてくるはずです。

手を出せばおそらく利益は無く、「だったら売却してこちらに乗り換えては?」みたいな感じで次々に金融商品を買わされ、損失は拡大するばかり。

結局金融機関ばかりが儲かる図式が目に見えます。

他人に相談する場合、相手を間違えるとおそらく「投資した方が良い」という回答になります。

そして投資を始めて資産を減らし後悔するという結末が目に見えています。

今回の相談相手はFPでまだマシだったかもしれません。

相談する場合は相手も考えなければいけないのです。

私なら「投資しない」という回答

ちなみに私が同じような状況なら「投資しない」と回答します。

理由は「資産を減らす可能性があるから」です。

この方がこれまで貯金できた背景を考えると、今後も支出は少ないままで十分やっていけるはず。

受け取れる年金の額は多くはないかもしれませんが、手取りで10万円くらいはあると見てよいでしょう。

先ほどの毎月の支出に若干謎が残りますが、もし10万円まで抑えられれば貯金に手をつけずに済みます。

仮に10万円まで抑えられなくても、毎月の取り崩しは数万円程度で済みます。

仮に5万を取り崩すとしても1年間で60万円。

10年間で600万円。

30年間でも1800万円です。

介護費用600万円プラスアルファを考慮しても十分な金額が手元に残ります。

あとは住宅のリフォームです。

リフォーム希望のようですから、自治体から補助金をもらえるよう方法を模索できればよいのではないでしょうか。

1800万円プラス介護費用を考慮すると3000万円以上残してリフォームを終えれば十分逃げ切れる計算になりあす。

となれば、無理に投資をして資産を増やしに行く必要は全くありません。

貯金をしておくこと、そして支出を少なく抑えることは老後を生き抜く上で絶対条件であると言えます。

この2つを備えていれば無理に投資する必要などないのです。

まとめ

以上『57歳独身で貯金4500万円なら無理に投資をしなくてもよい』でした。

いかがでしたか?

「貯蓄から投資へ」と叫ばれていますが、万人が投資する必要はありません。

ただし、老後がまだ先という30代以下の人たちは事情が異なります。

老後まで時間がありますから、投資することで資産を増やしに行くのは十分アリでしょう。

先を見据えれば全世界株式に投資するのがベターな選択のような気がします。

以下関連記事です。

私が株価が下がっても平然としていられる5つの理由は参考になるかもしれません。

貯金だけで5000万円貯めたのにつみたてNISAは推奨するのには理由があります。

貯金が5000万円を超えると精神的にも変化が生じてきます。