親の老後資金をあてにしてた独身アラフィフが招く老後破産の危機

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
「独身アラフィフ」の単語が、すでに51歳を迎えた独身準富裕層の目に飛び込んできました。
これは無視するわけにはいかない、ということで毎度おなじみ「幻冬舎ゴールドオンライン」の記事を取り上げます。
なんとなく記事の中身は予想がつきますが、とりあえず中身を見ることにしましょう。
2年前に実家へ戻った長女が招いた災い
今回の記事の主役は、神奈川県在住の大塚さん(49歳・女性)です。
彼女は2年前に長年勤めていた会社を早期退職し、次の仕事がなかなか見つからなかったことを理由に実家へ戻りました。
都内での一人暮らしは家賃や生活費の負担が大きく、実家に戻れば出費を大幅に減らせると考えていたそうです。
彼女の実家には70代後半の両親が暮らしており、父の年金は月22万円。
加えて、貯蓄は2,000万円以上あると聞かされていたため、彼女は「パート収入で家に少し入れれば、それでやっていける」と考えていたそうです。
しかし同居を始めると、大塚さんが自宅にいる生活スタイルのせいで食費や光熱費が一気に跳ね上がりました。
大塚さん自身の生活費も底を突き、気づけば両親の貯蓄に頼りきりの状態になってしまいました。
その結果、2年間で両親の貯蓄は400万円以上減少することに。
ご両親の老後の旅行や住宅リフォーム計画も延期せざるを得ない状況となりました。
妹が両親の通帳を確認し、家族関係が悪化
事態が表面化したのは、遠方に住む大塚さんの妹が両親の通帳を確認したときでした。
大塚さんは妹から「どうしてこんなに減ってるの?」と問い詰められ、口論に発展し、姉妹関係が決定的に悪化しました。
ご両親は自分たちの老後のために貯蓄をしてきたはずです。
よって、老後資金とは基本的に親の生活のために確保すべきお金なのです。
しかし、子どもが日常的に親の生活費を依存してしまうと、老後資金の計画が崩れ、将来の生活に支障が出る可能性があります。
そして、巡り巡って親の負担が子どもへ降りかかり、子ども自身の資金計画にも狂いが生じることになります。
「金の切れ目は縁の切れ目」とはよく言ったもので、近しい関係だからこそ本来であればお金のことはしっかり線引きしなければいけません。
大塚さんは現在、在宅ワークや短期派遣の仕事を掛け持ちし、少しずつ親への生活費負担を増やす努力をしているとのことです。
子どもへの過度な経済的支援は老後破産の典型的パターン
先日、当ブログでは『【永久保存版】あなたを老後破産・老後破綻に陥れるお金のヤバい罠7選』という記事を公開しました。
この記事の中で、老後破産に陥る典型的なパターンを7つご紹介しました。
今回ご紹介した「子どもへの過度な経済的支援」は、老後破産のまさに典型的なパターンの一つです。
親が子を思う気持ちは尊いものですが、その愛情が経済的な自立を妨げる要因になってしまうことも少なくありません。
特に今回の大塚さんのように、成人した子どもが経済的に親に依存する「子どもリスク」は、親自身の老後を脅かす深刻な問題です。
親の中には「子どものためなら」と無理をしてしまう人もいるかもしれませんが、その結果、自分たちの生活が立ち行かなくなっては元も子もありません。
介護が必要になった際に資金が不足したり、自身の生活レベルを極端に切り詰めなければならなくなったりと、将来に大きなツケを回すことになります。
重要なのは、親子であっても経済的には独立した存在であるという意識を持つことです。
子どもは自身の力で生計を立てる努力をし、親は子どもの将来を信じて過度な干渉や支援を控える。
お互いの自立を尊重し合う関係こそが、共倒れを防ぐ唯一の道と言えるでしょう。
まとめ
以上『親の老後資金をあてにしてた独身アラフィフが招く老後破産の危機』でした。
いかがでしたか?
今回は、独身アラフィフの子どもが親の老後資金に頼ることで、親子双方を経済的な危機に陥れるケースをご紹介しました。
大塚さんの事例は決して他人事ではありません。
経済状況の変化や失業など、誰にでも起こりうる事態がきっかけとなり、親子間の経済的なバランスは簡単に崩れてしまいます。
重要なのは、以下の3つの点です。
・親子の間でもお金の境界線を明確にする
・親は子の自立を信じ、過度な経済的支援は控える
・子は親の老後資金をあてにせず、自身の生活設計を立てる
高齢となった両親とはお金の問題をオープンに話し合い、お互いの将来設計を尊重することが大切なのです。
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