頑張って貯めたせっかくの老後資金を全然使わない衝撃の実態3選
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
ダイヤモンド・オンラインに掲載された本『DIE WITH ZERO』を元にした記事です。
近年私が最も共感した「お金は貯めてばかりでなく、経験に使おう」という本です。
使わなかった老後資金は「タダ働き」したも同然
人はどうしても老後資金を貯めたくなりますし、お金を増やしたくなるのですが、貯めたお金は使いづらいものです。
何歳まで生きるか分からず、何にどのくらいお金がかかるかも分かりませんから、お金は確保しておきたくなるからです。
しかし確保したお金を使わなかったとき、そのお金とお金を稼ぐために使った時間はどうなるでしょうか?
時間の無駄遣いであり、タダ働きしたも同然です。
「老後資金の使い方」衝撃の実態3選
本書はアメリカの本のため調査対象はアメリカ人ですが、老後資金に関する調査が行われています。
その結果は衝撃的であり、参考にすべき点が多々ありました。
1.退職しても資産には手をつけない
まず往々にして、自分の資産を取り崩し始めるのが遅い傾向にあります。
そして退職しても資産には手をつけないようです。
これは、年代を問わず世帯支出と世帯収入の中央値がほぼ1:1だったことから推測されます。
やはり多くの人にとって資産の減少は不安なのでしょう。
2.88%の資産を残して亡くなっている
次に、退職前に50万ドル以上の人々は20年後または死亡するまでにその金額の11.8%しか使っていないことが分かりました。
つまり88.2%の資産を残して亡くなっていることになります。
老後生活の実態としては、年齢を重ねると医療・介護以外の支出が減少していきます。
日本の場合、医療・介護も公的保険がありますから、その恩恵を受ければそこまで大きな支出にはならないはずです。
3.退職後に資産を増やしている
そして全退職者の3分の1が退職後に資産を増やしていることも分かりました。
純資産の中央値を見ると、世帯主が55歳の家庭が18万7300ドル、65歳の家庭は22万4100ドルに対し、75歳以上の家庭は26万4800ドルとの調査結果が得られたのです。
これはアメリカのデータで、日本の場合は70代になると貯蓄額は若干減少しています。
ただ、減少幅は微額であることから、極力資産を減らさないよう生活している実態は想像できます。
生きているうちにお金を使おうとしていない
これらの調査結果から、「老後のため」にお金を貯めてきた人たちが老後になってもお金を使っていない実態が伺えます。
もし本当に老後になってもお金を使わないのだとしたら、一体何のためにお金を貯めてきたのでしょうか?
ネット上で億り人をたくさん見るようになりましたし、2億円以上の資産を保有している人も見かけます。
これらの人に対する私の疑問は「お金を増やすことが目的となっているのではないか?」ということです。
より多くの金額を保有することが偉いかのような勘違いをしていないでしょうか?
使わないのであれば、一体何のためにお金を貯めてきたのか意味が分かりません。
せっかくのお金は使ってこそ価値があります。
DIE WITH ZERO、使い切って死ねという概念は生きてきた価値を最大化する生き方ではないかと思っています。
お金の無駄遣いを「もったいない」と思いますが、お金を使わないことは「さらにもったいない」ことなのです。
まとめ
以上『頑張って貯めたせっかくの老後資金を全然使わない衝撃の実態3選』でした。
いかがでしたか?
資産形成をしてきた人の中には、お金と引き換えに多くの時間を犠牲にしてきた人もいるはずです。
時間は戻ってこない以上、お金を使わなければ何のために時間を犠牲にしたのか意味が分かりません。
お金を増やすのも分かりますが、特に40歳以降は有意義なお金の使い方も意識していくべきではないでしょうか。
以下関連記事です。
「老後のため」に一生懸命お金を貯め続けた結果、待っているのは全く使わないという“残念な末路”です。
一定以上の資産が貯まったのであれば、お金は使っていくことを考えるべきです。
私自身も『DIE WITH ZERO』の影響で多少はお金を使おうと思うようになりました。