「給料が高いから」という理由で仕事を選んだ人の“悲惨な末路”とは?
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
ちょっと古い記事ですが、近年のマネー本の傑作『サイコロジー・オブ・マネー』を紹介する「ダイヤモンド・オンライン」に掲載された記事です。
今回はお金と仕事についてです。
悲惨な末路=自分の時間を奪われ続け、メンタルが崩壊
世の中のサラリーマンの多くは「給料の高い会社で働きたい」と考えているでしょう。
そりゃ給料が多い会社のほうがいいに決まっています。
経済的に苦労したくないですから。
しかし、お金こそがすべてだと思っていると、そこには大きな落とし穴が待っていることがあります。
『サイコロジー・オブ・マネー』の著者モーガン・ハウエルは、身を以て体験することとなりました。
筆者は大学時代から投資銀行で働きたかったそうです。
その理由はズバリ「どの業界よりも給料が良かったから」。
当時の筆者は「お金さえ手に入れば幸せになれる」と100%信じて疑わなかったそうです。
しかし、大学3年で経験したインターンシップで地獄を見ることとなりました。
たいていの人には耐えられないほどの激務だったとのこと。
仕事自体は好きだったのに、起きている間は上司の奴隷となって自分の時間を捧げなければならず、苦痛だったようです。
筆者のメンタルは崩壊し、4ヶ月のインターンシップ期間をわずか1ヶ月で離脱したのでした。
そのときの状況を以下のように語っています。
何よりも辛かったのは、この会社での仕事そのものは好きだったことだ。しかし、自分でコントロールできないスケジュールに従ってまで好きなことをするのは、嫌いなことをしているのと同じだった。
どんなに好きなことでも自分でコントロールできないと辛い
このような状況を心理学では「心理的リアクタンス」と呼んでいるそうです。
意味は次のように説明されています。
人は、自分が主導権を握っていると感じたいのである。つまり、運転席に座りたいと思っている。だから、誰かから何かをするように仕向けられると、急に無力感を覚える。
自分で選択したのではなく、他の誰かに指示されたと感じるからだ。そのため、その行動そのものは好きだとしても、拒絶したり、他の行動を取ろうとしたりする。
これ、分かる人は多いのでは?
筆者は次のように述べています。
この考えが腑に落ちた人なら、好きなときに、好きな人と、好きな場所で、好きなことを好きなだけできる人生を過ごすためにお金を蓄えることが、とてつもないリターンを生み出すという意味がわかるはずだ。
いかがですか?
特に貯金できない人はよく読んでもらいたいです。
貯蓄があれば、職業選択の自由度も増します。
貯蓄は人生を左右する、大きなリターンを生むことを知っておくべきなのです。
「時間を好きに使えるか」が幸福度を左右する
現代は過去と比較して豊かになりました。
個人差はあれど、全体としてみれば富や所得は格段に増加しています。
しかしその一方で現代社会はストレスが大きくなりました。
いろいろなモノを買えるようになった一方で、自分の時間をコントロールできなくなりました。
つまり豊かさと引き換えに時間を手放したのです。
現代人にとって、時間を自由に使えなくなったことが幸福度に大きな影響を与えています。
例えば老年学者のカール・ピレマーは米国の高齢者1000人にインタビューをおこない、彼らが長い人生経験から学んだ最も重要な教訓は何かを探りました。
すると、欲しいモノを買うためにもっとお金を稼げば良かったと回答した人は一人もいませんでした。
そして裕福であることが大事で、裕福ならばそれは成功であると回答した人も一人もいませんでした。
彼らが大切にしていたのは、あたたかな友情、高貴で大きな目的のための活動への参加、そして子どもたちとゆったり過ごす充実した時間でした。
現代においてはモノではなく時間こそが人生を幸せに導くのです。
まとめ
以上『「給料が高いから」という理由で仕事を選んだ人の“悲惨な末路”とは?』でした。
いかがでしたか?
若いうちは「お金こそすべて」という考えになりがちです。
しかし本当に大切なものは他にありました。
お金も大事ですが、時間もそれ以上に大切です。
失ったお金は取り返せますが、失った時間は戻ってきません。
お金だけでなく、同時に時間も手に入れ、本当の意味での幸せを目指すべきなのです。
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