資産1億円貯められたのに、7000万円で止まった投資の失敗5選【新NISA/iDeCo】

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
私は2026年2月、金融資産7000万円に到達しました。
金額だけ見れば、私の資産形成は順調だったように見えるかもしれません。しかし到達したのは51歳のときで、資産形成界隈では決して早い到達ではありませんでした。
もし当時の失敗さえなければ、もっと早く7000万円に到達し、今頃は資産が1億円を超えていたのではないかと、今でも悔やまれてなりません。
そこで今回は、7000万円に到達するまでに犯してきた投資の失敗を振り返り、その原因と学びをお伝えします。
これから資産形成を始めたい人、そして投資で辛い経験をした人は、ぜひ参考にしてください。
51歳で迎えた「7000万円」という節目
現在の私は、新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠を活用し、インデックスファンドの積立投資を続けています。
毎月決まった金額を、決まったルールに沿って淡々と投じ続けるだけでしたが、最近は年初一括投資に切り替えました。
派手さはまったくありませんが、この手法にたどり着くまでに、私は長い年月を要しました。
これから紹介する5つの失敗は、30代で投資を始めてから今に至るまでの、十数年という長い時間の中で起きたものです。
どれも、今の私であれば絶対にしない判断ばかりであり、思い出すたびに苦い気持ちになります。
それでも、数々の痛みを経験してきたからこそ、今の投資スタイルにたどり着けたのだと思っています。
なお、51歳で7000万円を達成後、数か月を経た現在の私は52歳になり、資産は7400万円まで増えています。
では、ここから私の投資の失敗を一つずつ振り返っていきます。
1.軸のない投資・売買判断
7000万円で止まった投資の失敗1つ目は「軸のない投資・売買判断」です。
投資を始めた当初、私は個別株投資に力を入れていました。
投資信託を「地味」「儲からなそう」と軽視し、個別株を持っている方が投資家として"かっこいい"と思い込んでいたのです。
銘柄選びも「なんとなく儲かりそう」「有名な業界大手だから」という程度の基準しかありませんでした。
結果が出ないと、今度は信用取引やFXにも手を出しました。
地道な方法から逃げて、新しい手法に飛びついていただけでした。
幸い数十万円単位の大きな損失は出ませんでしたが、それは運が良かっただけです。
売るときも同じで、明確な基準もないまま「なんとなくプラスになったから」で売却していました。
この失敗で痛かったのは、金額よりも「投資家として成長するための時間」を無駄にしたことです。
今振り返れば、必要だったのは儲かる手法ではなく、自分なりの投資方針を決めて守り抜く覚悟でした。
2.支出削減を怠ったことによる入金力不足
7000万円で止まった投資の失敗2つ目は「支出削減を怠ったことによる入金力不足」です。
これは銘柄選びの失敗ではなく、そもそも投資に回すお金を増やす努力を怠っていたという話です。
当時の私は、保険やスマートフォンの通信費といった固定費、そして洋服やギャンブル、ゴルフといった出費を、見直すこともなく続けていました。
一つひとつの支出は大きな金額ではありませんでしたが、これらを何年も続けた結果、投資に回せるはずのお金がその分だけ減っていました。
状況が変わったのは、40歳を過ぎた頃、思いのほか貯蓄が増えていないことに気づき、原因が支出にあると気づいてからでした。
固定費や趣味への出費を見直しただけで、年間50万円以上、貯蓄や投資に回せるお金が増えました。
それまでの10年以上、この見直しをしないまま過ごしていたことになります。
もしあと10年早く気づいていれば、元本だけで500万円の差になり、複利で運用できていればさらに差は広がっていたはずです。
どれだけ優れた投資手法を学んでも、投資に回すお金がなければ意味がありません。
入金力を高めることは、地味に見えますが、資産形成において重要な要素の一つだったのだと、今は思います。
3.リスク許容度を超えたポジション管理
7000万円で止まった投資の失敗3つ目は「リスク許容度を超えたポジション管理」です。
株式投資を始めると、株価の値動きにドキドキする自分に気づきました。
仕事中も株価のことが頭から離れず、作業の合間に頻繁にチェックしてしまい、含み損を抱えた銘柄のことを考えて眠れない日もありました。
これは、保有していた金額そのものが、当時の自分にとって適正な水準を超えていたということだと思います。
投資の世界でいう「リスク許容度」とは、どれだけの含み損なら平静を保っていられるかという、自分自身の限界のことです。
当時の私はこの限界を測ろうともせず、ただお金を増やしたい一心でポジションを膨らませていました。
金銭的な損失以上に痛かったのは、この時期、仕事にも私生活にも十分な集中力を注げていなかったことです。
投資は人生を豊かにするための手段のはずが、当時の私にとっては、負担になっていました。
睡眠を削ってまで向き合うポジションは、その時点ですでに適正な量を超えているのだと、今は思います。
4.大幅下落時の狼狽売り
7000万円で止まった投資の失敗4つ目は「大幅下落時の狼狽売り」です。
これは、2006年のライブドアショックのときの出来事でした。
当時、投資を始めて1年半ほどで、大きな下落相場を経験したことはありませんでした。
仕事中に市場の暴落を知り、どうしても落ち着いていられず、会社のパソコンで取引画面を開きました。
仕事中に取引をしたのは、後にも先にもこの一度きりです。
このまま保有し続けたらもっと下がるかもしれないと考え、いてもたってもいられなくなり、保有株を一つ残らずすべて売却しました。
この1日だけで、40万円の損失が確定しました。
当時の私は投資歴も浅く、もともと損をすることへの抵抗感が人一倍強いタイプでした。
だからこそ、含み損がこれ以上膨らむことに耐えられず、底値に近いところで売却してしまったのです。
40万円という金額そのものよりも重かったのは、仕事中にまで冷静さを失ってしまったという事実です。
この経験は、下落局面において人がいかに合理的な判断を失うかを、身をもって教えてくれました。
5.市場から離れてしまった空白の期間
7000万円で止まった投資の失敗5つ目は「市場から離れてしまった空白の期間」です。
これが、5つの失敗の中で最も大きな機会損失につながった出来事だったと思っています。
ライブドアショックでの狼狽売り、そして信用取引やFXでの失敗を経て、私はなぜか株主優待を目当てにした優待株投資に手を出していました。
しかし結局、そこでも株価が下がって含み損を抱えるという事実に耐えられませんでした。
2008年、私はすべての株を売却し、投資そのものから撤退することを決めました。
その数か月後、リーマンショックが発生しました。
世界中の市場が大きく崩れていく様子を見て、当時の私が抱いた本音は「あのタイミングで降りていて助かった」という感情でした。
その後、市場は徐々に回復に向かい、アベノミクスなどをきっかけに、日経平均も上昇していきました。
しかし当時の私は、この回復を素直に信じることができませんでした。
「これも一時的なものではないか」という疑念を払拭できず、投資を再開する決断ができないまま、時間だけが過ぎていきました。
私が重い腰を上げられたのは、2019年、つみたてNISAという制度の存在を知ってからでした。
投資信託を毎月コツコツ買い、20年という長い時間をかけて資産を育てていくという手法は、昔から貯金が得意だった自分にも続けられそうだと感じたのです。
2008年から2019年まで、実に11年もの間、私は市場から完全に離れていました。
この期間、世界の株式市場は、リーマンショックからの回復、そしてその後の長期的な上昇局面を経験しています。
もしあの時、投資から撤退せずに市場にとどまり続けていたら、資産はまったく違う金額になっていたはずです。
40万円の損失や、信用取引・FXでの失敗以上に、この11年間という時間そのものが、私にとって最も大きな損失だったと思います。
市場が怖いと感じたときにこそ、本当は資産を増やすチャンスが眠っていることが多いものですが、当時の私はそのことにまったく気づけていませんでした。
恐怖から距離を置くことと、市場そのものから完全に離れてしまうことは、本来まったく別の話だったのです。
なぜ人はこれらの失敗を繰り返してしまうのか
ここまで5つの失敗を振り返ってきましたが、なぜ人は、後から見れば明らかに不合理だと分かる判断を、その瞬間には正しいと信じて実行してしまうのでしょうか。
この背景には、2つの心理的な仕組みがあります。
一つは、行動経済学で「損失回避」と呼ばれる心理です。人は、同じ金額であっても、得をする喜びよりも、損をする痛みの方を強く感じる傾向があります。
この心理は、「損失を避けたい」という気持ちから、含み損を確定させたくないという形で表れ、含み損を抱えた銘柄をずるずると持ち続けてしまう原因になります。
しかし、含み損があまりに大きくなり、恐怖がその我慢の限界を超えてしまうと、今度は一気に売却へと走ってしまうことがあります。ライブドアショックのときの私がまさにこの状態でした。
一方、利益が出ている場面では、「確実な利益を今のうちに手にしておきたい」という心理が働きます。
今ここにある確実な利益を、不確実な将来よりも優先して、早く自分のものにしておきたいという心理です。
私が、明確な基準もないまま「なんとなくプラスになったから」という理由だけで売却を繰り返していたのも、この心理に突き動かされていたからだと思います。
もう一つは、「退屈さ」に対する耐性の低さです。長期・積立・分散は、多くの人にとって合理的とされる資産形成の方法ですが、正直なところ、日々の値動きに一喜一憂するような刺激はほとんどありません。
この退屈さに耐えられないと、人はつい、もっと刺激的な選択肢に手を伸ばしてしまいます。
個別株を「かっこいい」と思い込み、信用取引やFXにまで手を出してしまった私の失敗も、根っこにあったのは、地道な方法に対する退屈さだったのだと思います。
刺激を求める気持ちが、結果として遠回りを生んでいたのです。
私が重ねてきた失敗は、決して特別なものではなく、人間の心理として、多くの人が陥りやすい構造の中にあったのだと分かります。
7000万円到達までに手放した行動と仕組み
ここまで5つの失敗を振り返ってきましたが、同じ轍を踏まないために、実際に何を変えたのかをご紹介します。
一つ目は、売買のルール化と自動化です。
私がこの仕組みを作ったのは、2019年、まだ「つみたてNISA」という旧制度の時代でした。
証券会社の管理画面で積立の設定を一度行っただけで、毎月決まった金額が、決まった商品に自動的に買い付けられていきます。
その後、制度が新NISAに移行してからも、同じ仕組みをそのまま引き継いで運用を続けています。
かつての私は、銘柄選びから売買のタイミングまで、すべてをその都度、感覚で判断していました。
今は、日々の購入判断そのものをしない仕組みにしています。
感情が入り込む余地を、そもそも作らないという発想です。
あとは、少額からスタートし、株価の上下に心を揺さぶられることがなくなったタイミングで、月々の投資額を少しずつ増やしていき、最終的には毎月の上限額まで到達しました。
二つ目は、チェック頻度のコントロールです。
株価や資産額を確認するのは、平日のほぼ毎日、決まった時間に1回だけと決めています。
かつてのように、仕事中に何度も画面を開いてしまうことはなくなりました。
頻度そのものをゼロにするのではなく、「いつ見るか」をあらかじめ固定することで、値動きに振り回される場面を減らしています。
この習慣を支えているのが、今の私の信条である「Just keep buying」、つまり、買ったらとにかく保有し続けるという考え方です。
頻繁に株価を確認してしまうと、どうしても目先の値動きに反応したくなり、売買のたびに感情が入り込みます。
チェックする回数自体を減らすことは、この信条を実行し続けるための、一番シンプルな仕組みでもあります。
見る回数を減らすほど、余計な判断をする機会そのものが減り、結果として「買ったら持ち続ける」という行動を、無理なく守れるようになっています。
三つ目は、「足るを知る」マインドへの移行です。
ある時、自分の残りの人生に、実際どれくらいの資産が必要なのかを、一度きちんと計算してみました。
生活費やこれからのライフプランを具体的に洗い出してみると、私にとっては、漠然と抱いていた「1億円」という金額は、必ずしも必要ではないと気づきました。
もともと他人の投資成績が気になるタイプではなく、SNSもあまり見ない性格でしたが、この計算を通して、他人がどれだけ増やしているかではなく、自分にとって必要な金額さえ分かっていればいいのだと、投資に対する気負いが軽くなりました。
ここまで挙げた3つの行動を振り返ると、派手な工夫は何一つありません。
ただ、判断の回数を減らし、感情が入り込む場面そのものを、仕組みによって最小限にしてきました。
こうした積み重ねを続けた結果、7000万円という節目にたどり着きました。
特別な才能や手法があったわけではなく、この地道な習慣を続けられたことが、何よりの要因だったのだと思っています。
まとめ
以上『資産1億円貯められたのに、7000万円で止まった投資の失敗5選【新NISA/iDeCo】』でした。
いかがでしたか?
5つの失敗は、当時の自分にとって、精一杯の判断でした。振り返れば、根っこにはいつも同じ構造がありました。
どれだけの含み損に耐えられるのか、本当はいくら資産が必要なのか。
そうした自分の基準を知らなかったからこそ、判断の拠り所がなく、感情にすべてを委ねてしまっていたのです。
1億円に届かず、7000万円で足踏みした差を生んだのは、投資の知識でも、運の良し悪しでもなく、自分を知らなかったことで、判断の主導権を感情に明け渡してしまっていたのだと思います。
投資を続けていると、誰もが感情に揺さぶられる場面に出会います。
そのとき、本当に向き合うべき相手は、相場ではなく、自分自身なのかもしれません。
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